「香川、ゲッツェ、シャヒンに続くか!?」ドルトムント地元紙が興奮気味に伝えたのは…

2017年12月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

アルメニア代表主将は直近のリーグ戦5試合でベンチ外

はたしてムヒタリアン(右)の去就やいかに!? 香川(左)との黄金コンビをドルトムントで復活させるか。(C)Getty Images

 ボルシア・ドルトムントは、世界的に見てもかなり稀有なクラブだ。かつてチームの絶対的な軸として活躍しながらメガクラブへ羽ばたいた"アイドル"を、その数年後に迷うことなく買い戻している。それが一度や二度でなく三度も。かなり珍しいケースと言える。
 
 2012年夏に香川真司をマンチェスター・ユナイテッドへ1600万ユーロ(約20億円)で売却し、2年後に800万ユーロ(約10億円)で再獲得。ヌリ・シャヒンの場合は目まぐるしかった。2011年夏にまずはレアル・マドリーへ1000万ユーロ(約12億5000万円)で売却し、1年後にすぐさまリバプールにレンタルで出されると、2013年1月にはドルトムントへローン契約で帰還。結局2014年の夏に700万ユーロ(約8億5000万円)で買い上げた。すったもんだの末にバイエルン・ミュンヘンに移籍したマリオ・ゲッツェも舞い戻る。2013年夏に3700万ユーロ(約47億円)で売り、3年後の2016年夏に2200万ユーロ(約27億円)で買うのだ。そしてクラブはきっちりこの3人合計で、プラス2600万ユーロ(約33億円)の移籍収支を得ている。
 
 そこに今回、4番目のビッグリターンが起こりそうだという。ドルトムントの地元紙『Westfalischer Anzeiger』が伝えている。
 
「もしこの冬に実現したら、ドルトムントは強力なハンマーを取り返すことになる。この3年でクラブは香川、ゲッツェ、シャヒンを買い戻してきたが、彼らに続きそうなのが、ヘンリク・ムヒタリアンだ。マンチェスター・ユナイテッドでジョゼ・モウリーニョ監督から不当な扱いを受けており、代理人のミーノ・ライオラが新天地を探索している。その有力候補がドルトムントというわけだ」
 
 アルメニア代表の主将は昨夏に4200万ユーロ(約53億円)でユナイテッドへ移籍。2年目の今シーズンは序盤こそ出場機会を得たが、ここ最近はリーグ戦5試合でベンチ外となっており、今週水曜日のリーグカップ準々決勝(ブリストル・シティ戦)でようやく21分間出場した。およそ2か月ぶりの実戦で、モウリーニョ監督の構想外と見て間違いない。
 
 同紙は、「現在ドルトムントのワイドなポジションは手薄。マルコ・ロイスとマキシミリアン・フィリップはいまだ離脱中で、アンドレ・シュールレはパッとしないままだ。ムヒタリアンが帰ってくれば攻撃の選択肢は格段に増える」と大歓迎。ただし、「CEOのハンス=ヨアヒム・ヴァツケはあまり乗り気ではない」としている。ユナイテッド側の提示額が最低でも3000万ユーロ(約37億5000万円)とされているからで、28歳という年齢も引っかかっているようだ。
 
 ライオラ代理人はミラノの2強にも売り込んでいるようで、ムヒタリアンの周辺はかなり騒がしくなってきた。ドルトムントで4番目の"出戻りスター"となるのか、それとも新天地を求めるのか。ユナイテッド残留の線は、ここにきてかなり薄くなっている。
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