勝手に選定2017年欧州サッカーベストイレブン! 超攻撃型システムの肝は…

2017年12月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

守護神は立て続けに涙を呑んだあのベテランGK。

今年も様々な話題を提供してくれたフットボーラーたち。来年も彼らの躍動を大いに期待したい。 (C) Getty Images

 2017年も残すところあとわずか。レアル・マドリーの2年連続の世界制覇で幕を閉じそうな欧州サッカー界も、様々な話題が飛び交った。
 
 そんな1年間の中で最も活躍した11人を編集部で勝手に選び出し、2017年のベストイレブンを組んでみた。さっそくポジション別に紹介しよう。
 
 なお布陣は、現在、プレミアリーグなどで流行りとなっている3-5-2に設定した。
 
―――◆―――◆―――
 
 まず、GKに選んだのは、ユベントスの守護神ジャンルイジ・ブッフォンだ。
 
 1年を振り返れば、悪い出来事の方が多かっただろう。6月にチャンピオンズ・リーグ決勝でレアル・マドリーに屈し、さらに11月には、母国イタリアが60年ぶりにワールドカップ出場を逃すなど、ブッフォンは立て続けに涙を呑んだ。
 
 しかし、そんな39歳のベテランGKだが、安定感抜群のセービング能力に衰えは見られないうえ、その極まった存在感と傑出したリーダーシップは他を凌ぎ、群を抜いていた。
 
 3バックには、フィジカル能力と卓越した戦術眼を持つトビー・アルデルワイレルド、サミュエル・ウンティティ、セルヒオ・ラモスを並べた。
 
 ウンティティは、"若きベテラン"と呼ぶにふさわしい冷静さを1年通して失わず、S・ラモスは主将としてCL2連覇達成という偉業を成し遂げたR・マドリーを統率。アルデルワイレルドは、躍進を遂げたトッテナムの堅守を牽引した。
 
 3人とも強いパーソナリティーを持ち、空中戦に強く、セットプレーでも脅威となるだけに、守備だけでなく攻撃にもプラスアルファをもたらすことが期待できる。
 
 2ボランチには、ナポリをセリエAで優勝争いの常連へと昇華させたマレク・ハムシクと、R・マドリーの攻撃陣をアンカーとして下支えするカゼミーロを配置した。
 
 前者はセリエAで二桁得点を記録するなど得点能力も高く、守備だけでないポリバレントな仕事が可能。一方、後者は、対人プレーで際立った強さを持ち、プレーエリアも広く、守備面での貢献が高い。その成長は著しく、2017年はセレソンにも完全に定着。ハムシクとは攻守のバランスの取れた絶妙な2ボランチになるはずだ。

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