なぜ好調の岡崎を先発起用しなかった? レスター指揮官が明かしたその理由が…

2017年12月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

プレミアリーグの過密日程を戦い抜くためには。

岡崎(右)を77分からピッチに投入するも、ゲームを好転できなかったピュエル監督(奥)。次も中3日で、マンチェスター・Cとのリーグカップ準々決勝を戦う。(C) REUTERS/AFLO

 やはり、指揮官としても苦肉の策だったのだろう。
 
 現地時間12月16日に行なわれたプレミアリーグ17節、レスター・シティは本拠地キングパワーにクリスタル・パレスを迎えた一戦で、0-3の完敗。プレミアでの連勝は4でストップした。
 
 3日前のサウサンプトン戦で2ゴールを挙げるなど大車輪の活躍を見せ、一躍脚光を浴びた岡崎慎司だったが、この試合ではベンチスタートとなった。
 
 61分にレスターはウィルフレッド・ディディが退場。数的不利となり、2点をリードされる苦しい状況で、岡崎は77分にピッチに送り出された。特筆すべきプレーはほぼ皆無で、試合終了のホイッスルを聞いた。
 
 試合後、記者陣からクロード・ピュエル監督に質問が飛んだ。「なぜ好調なオカザキを起用しなかったのか?」。サウサンプトン戦後に「シンジを誇りに思う」と絶賛していたフランス人指揮官が、これに冷静に回答している。
 
「中2日や3日で、これだけのインテンシティーのある試合をプレーするのは不可能だ。シンジは前の試合で一生懸命、働いてくれた。だから長い時間を与えることはできなかったよ。(今日起用した)デマライ・グレイはよくやってくれたし、シンジについても満足している。ただ、3日おきにプレーはさせられないんだ」
 
 クリスマス前後の繁忙期。屈強な男たちが激しくぶつかり合う試合が、中3日や2日という短いスパンで回ってくる。そんな過密スケジュールを戦い抜くために"温存"したとポジティブに捉えるべきか。「精神的にも、肉体的にも回復が必要だ」と、選手たちのコンディションを危惧したピュエル監督。レスターは再び中3日で、リーグ首位の座を快走するマンチェスター・シティとリーグカップ準々決勝を戦う。
 
 はたして、強豪との一発勝負をいかにして乗り切るのか。岡崎の起用法を含めて注目したい大一番だ。
 
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