【クラブW杯】R・マドリーがアルジャジーラにまさかの大苦戦。辛うじて決勝進出を決めたが…

2017年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

最後はジダン采配がチームを救ったが…。

マドリーの逆転勝利に貢献したC・ロナウドだが、決めたシュートより外したシュートのほうが強く記憶に残るようなゲームだった。(C)Getty Images

 現地時間12月13日に行なわれたFIFAクラブワールドカップの準決勝では、ついにヨーロッパ代表のレアル・マドリーが登場。開催国UAEの王者アルジャジーラと対戦し、苦しみながらもクリスチアーノ・ロナウドの活躍などで2-1で勝利した。

 試合は、アルジャジーラの守護神、アリ・ハセイフの華麗なるスーパーセーブショーで幕を開けた。クリスチアーノ・ロナウドが、カリム・ベンゼマが、ルカ・モドリッチが、カゼミーロが立て続けにシュートを放ったものの、神懸かり的なセーブでこれらを防ぐ。

 そんな守護神の活躍に攻撃陣が応えたのは41分だった。ブラジル人ストライカーのロマリーニョが、カウンターからの少ないチャンスを確実にモノにしたのだ。

 後半立ち上がりに奪った追加点はオフサイドの判定により取り消されたものの、それでもこのロマリーニョの1点には、欧州王者を慌てさせるのに十分な破壊力があった。

 マドリーはシュートこそ撃つが、決められない。まさしく今シーズンのリーガ・エスパニョーラにおける彼らを見ているような展開だった。前半から足を痛めていたアルジャジーラGKハセイフは51分にベンチに退いたものの、マドリーは結局、このUAE代表GKからひとつもゴールが奪えなかった。

 ただ、いま思えば、この絶対的な守護神を試合終了まで起用できなかったのがアルジャジーラの運の尽きで、51分の守護神交代は、焦るマドリーを大いに落ち着かせてしまった感があった。

 C・ロナウドのゴールがネットを揺らしたのは53分、そして途中出場のガレス・ベイルのファーストタッチゴールが決まったのは81分だった。

 試合は結局マドリーが2-1で勝利。最後は、故障明けのベイルを投入するというジネディーヌ・ジダン監督のギャンブルに救われる形になったが、マドリーのチーム状態は予想以上に良くない。2大会連続の決勝進出を決めたものの、連覇に向けて大きな不安を残した。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事