約2か月ぶりにゴールを決めた香川真司。現地紙からは辛口評価も「雌雄を決する得点は挙げたが…」

2017年12月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

地元紙は最高点の「2.0」を。

追加点を決めて主将のシュメルツァーと喜びを分かち合う香川。新政権下で最高のアピールをしてみせた。 (C) REUTERS/AFLO

 新政権の初陣でドルトムントの香川真司は華々しいスタートを切った。
 
 現地時間12月12日に行なわれたブンデスリーガ16節のマインツ戦で、香川はチームに貴重な追加点をもたらし、2日前に発足したばかりのペーター・シュテーガー政権の初勝利に花を添えた。
 
 見せ場が訪れたのは試合終了間際の89分だ。香川はゴールキックからのボールをピエール=エメリク・オーバメヤンへと繋ぐ。これを受けたエースは自慢の俊足を飛ばしてエリア内に侵入し、相手DF3人とGKを引きつける。そして、ゴール前に走り込んだ香川にラストパスを送ると、背番号23はこれを落ち着いてゴールに流し込んだ。
 
 9月30日に行なわれたアウクスブルク戦(ブンデス7節)以来、9試合ぶりのゴールというだけあって、得点直後に渾身のガッツポーズも見せた日本代表MFには、現地メディアも賛辞を贈っている。
 
 地元紙『Ruhr Nachrichten』は、寸評採点において香川にチーム最高点の「2.5」(ドイツは数字が低いほど高評価)を付け、「多くのことに関与し、常にボールとともにいた。79分のシュートは決めなければならなかったが、終了間際のチャンスはしっかり決め、2点台の評価となった」と綴った。
 
 一方で、独全国紙『WAZ』がつけた採点は平均的な「3」。その理由を次のように明かしている。
 
「この日本人は、今日のドルトムント攻撃陣で最も目立った選手だった。チャンスを演出するだけでなく89分には雌雄を決するゴールも奪った。ただ、79分のシュートチャンスは決めなければならなかったし、味方とのコンビネーションをもっと深めるなど、改善点は多い」
 
 後者メディアからは、やや手厳しい評価を受けた香川だが、それでも試合後に「とても喜ばしい」と、初陣勝利を振り返ったシュテーガー監督に安堵をもたらすゴールを挙げられたのは大きい。
 
 はたして、殊勝なパフォーマンスでアピールに成功した香川は、今後も先発で起用されるのか。12月17日のホッフェンハイム戦にも注目したい。
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