「オカザキより闘える選手がほかにいる?」レスター地元紙が岡崎慎司の奮闘を絶賛!

2017年12月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

ポルトガル代表MFが岡崎の新たなライバルに?

レスターのチームメイトを不屈のファイトで奮い立たせた岡崎。決勝点のシーンではおよそ70メートルを全力疾走した。(C)Getty Images

 頭部を9針縫う怪我を負いながら、終了間際にオウンゴールを誘発して決勝点に絡んだ岡崎慎司。殊勲のパフォーマンスを見せた日本人ストライカーに対して、賞賛の声があとを絶たない。
 
 土曜日のプレミアリーグ16節、ニューカッスル・ユナイテッドvsレスター・シティ戦は後者が3-2でモノにし、3連勝を達成。ここに来てクロード・ピュエル新政権が俄然勢いづいており、一時は降格圏に沈んでいた順位を8位にまでジャンプアップさせている。
 
 そんなレスターをこよなく愛する地元紙『Leicester Mercury』が、「ニューカッスル戦勝利で考えた5つのトーキングポイント」を掲載。そのなかでいの一番に取り上げたのが、岡崎の奮闘ぶりだった。86分、一気のカウンターからジェイミー・ヴァーディーのパスを受け、決定的な場面を迎える。シュート体勢に入ったところで相手DFがクリアせんと足を出し、それがそのままゴールインして決勝点に。同紙は「オカザキ以上にフォクシーズ(レスターの愛称)の闘う姿勢を体現している選手がいるか?」と銘打ち、こう称えている。
 
「9針を縫う怪我に見舞われ、頭を包帯でぐるぐる巻きにされながら、チームに勝利をもたらした男だ。ピッチ上のチームメイトの誰もが、その懸命な努力に値するゴールを奪ってほしいと考えていただろう。顔面に血がしたたるなか、彼は始まり(起点)から終わりまで決勝点に絡んだのだ。ゴールはなんとも滑稽なものだったが、オカザキがその貴重なゴールをもたらしたこと自体が素晴らしい。胸を打つ活躍だった」
 
 常に岡崎の献身的なプレーをプッシュしてきた同紙。明言こそ避けているが、「やっぱりスタメンはオカザキだろ?」と指揮官に強く主張している。
 
 ちなみにほかの4要素は、以下の通りだ。
 
「いつも物静かなピュエル監督が、タッチライン際で頻繁に選手に耳打ちしていた。2点目などはその直後に生まれている。魔法のささやきか?」
 
「以前は消える時間帯も多かったデマライ・グレイが指揮官の期待に応えている。フィニッシャーとしての才能を開花させた」
 
「失点が減少傾向にあるものの、相変わらずセットプレーでやられている。改善すべき重要な課題だ」
 
「いよいよ(1月1日から)レスターでのプレーが可能になるポルトガル代表MF、アドリエン・シウバのポジションはどこになるのか?」
 
 夏の移籍市場最終日に契約書の手配が間に合わず、レスターに所属しながらも移籍不成立のため、試合出場が果たせないでいたA・シウバ。脂の乗り切ったボランチの名手だが、現在のチームはウィルフレッド・ディディとビセンテ・イボーラの中盤センターコンビが完璧な連携を見せている。同紙は「ヴァーディーの後方(トップ下)でプレーするかもしれない」と予想。またしても岡崎にとって、強力なライバル出現となるのか……。
 
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