【クラブW杯】本田圭佑へメキシコ・メディアは奮起を即す 「明らかに物足りなかった」

2017年12月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「優れた走力でチャンスに絡んだ」と称えるメディアも。

懸命なプレーで120分間フル出場した本田。度々、チャンスに絡んでもいたが、地元メディアを納得させることはできなかったようだ。 (C) REUTERS/AFLO

 アフリカ王者ウィダード・カサブランカとの熾烈な争いを制し、クラブワールドカップ準決勝へ駒を進めたパチューカ。120分間のタフな試合において、日本代表MFの本田圭佑は先発フル出場を果たした。
 
 この日、トップ下に配置された本田は、立ち上がりこそ相手のタイトなマークに苦戦を強いられたが、試合が進むにつれて存在感を示し、チャンスに絡んだ。
 
 パチューカは苦戦を強いられながらも、112分にビクトル・グスマンが決勝弾を決めて、辛勝した。世界の舞台で次ラウンドへ駒を進めたパチューカにおける本田を、世界はどう見たのか? アメリカの総合スポーツ・メディア『ESPN』は次のように綴っている。
 
「元CSKAモスクワで、かつてACミランの10番を背負ったケイスケ・ホンダは著名なMFとして最も関心が寄せられていたが、優れた走力でチャンスに絡んだ」
 
 米メディアが賛辞を贈った一方で、辛辣な評価を下すメディアもある。メキシコ・メディア『El Diario』だ。
 
「劇的な形で準決勝へのチケットを獲得!」と見出しを打った同メディアは、パチューカの勝利を称えながらも、本田を含めた複数の選手にはさらなる奮起を促している。
 
「相手を痛めつけるのに十分な攻撃陣を揃えたパチューカだったが、ジョナタン・ウレタビスカヤ、ケイスケ・ホンダ、フランコ・ハラは明らかに動きが物足りなかった。よって、ディエゴ・アロンソのチームは、泥の中でもがくような状態に陥った」
 
 当の本田は試合後、テレビのトラッシュインタビューで、「こういう緊張感のある戦いに慣れていないというところで、かなりレベルの低い試合をしてしまった」と、反省の弁を述べた。
 
 それでも、「結果にこだわってたんでホッとしています。次は大きな挑戦。その次はもっと大きな挑戦になる」と、日本サッカー界のカリスマは、南米王者のグレミオの待つ準決勝、さらには決勝へ向けて意気込んでもいる。
 
 はたして、本田は、南米王者グレミオとの激戦必至の一戦を勝利して夢の決勝へと駒を進められるのか? 運命の一戦は現地時間12月12日にキックオフとなる。
 
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