FIFAも注目する浦和のエース! クラブW杯に臨むR・シルバ「日本を代表しての出場は大きな誇り」

2017年12月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

敬礼ポーズは感謝の念と愛情から生まれた

厳しい戦いになることは必至のアルジャジーラ戦。R・シルバは期待に応えて決定的な仕事を果たせるか。 (C) Getty Images

 UAEで開催されているクラブワールドカップ。アジア王者の浦和レッズは現地時間12月9日に地元のアルジャジーラと対戦する。

 10年ぶりとなる世界の舞台での初戦を前に、アブダビで入念な準備に励んでいる浦和。勝てば13日に欧州王者レアル・マドリーとの対決が待っているということもあり、選手は並々ならぬ意気込みと決意を胸に、この大会に臨んでいる。
 
 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇の殊勲者、ラファエル・シルバも特別な思いを持ってこの大舞台に上がる。多くの期待がかけられるこのブラジル人に対しては、世界からも注目が集まっており、アジアサッカー連盟(AFC)の公式サイトも彼の喜びと気迫に満ちた言葉を紹介している。
 
「この舞台に立てるのは、ごく限られた者だけだ。とても誇らしいし、大きな喜びを感じているよ。我々はハードワークと努力を重ねて、ここに辿り着いた。日本を代表してこの大会に出場することは、大きな誇りだ」
 
 ACLでは得点ランキング2位となる9ゴールを挙げたラファエル・シルバだが、最も記憶に残っているのはやはり、決勝第2レグ、埼玉スタジアムの超満員のサポーターの前で決めた88分の決定的なゴールだったという。
 
「その瞬間、これまでのことが頭のなかで通り過ぎていった。そして、ピッチとスタンドからサポートを受けていることに対する、純粋な喜びも同時に感じたよ」
 
 彼のゴールパフォーマンスである敬礼ポーズは、そんな周囲のサポートに対する感謝の気持ちから生まれたものだった。
 
「ACLの最初の試合で、僕はとても試合に集中していたし、ゴールを奪うことだけを考えていたんだけど、突然、敬礼することを思いついたんだ。とても良いアイデアだと思ったよ。浦和のファンのことを愛しているからね」
 
 もちろん彼の感謝は、ファンだけでなく、全ての関係者に向けられている。今年7月に解任された前指揮官ミハイロ・ペトロヴィッチについても、その気持ちは変わらない。
 
「僕が入団した時、監督は多くの仕事をしてくれた。彼は常にボールを探す動きを求めており、そのおかけで僕は前線でとても速い動きができるようになった」
 
 ACLでの活躍により、早くも中東のクラブなどが獲得を狙っているという噂も上がっているラファエル・シルバだが、彼は最後に日本への愛着を強調した。
 
「日本サッカーはとても速い。選手は拾い範囲をカバーし、ポジショニングに対する意識も強い。僕はとても快適さ。日本に来て4年目になるけど、自分のホームだと感じているよ」
 
 浦和、そして日本サッカーのプライドを背負って世界が注視するピッチに立つ25歳のブラジル人は、再び記憶に残る重要なゴールを決められるか。未知のステージの戦いは、日本時間10月1時30分にキックオフされる。
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