【Jリーグ最新移籍動向】来季ACL出場のC大阪がFWからDFまで可能な岡山のオールラウンダーを獲得

2017年12月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

岡山公式HPで「目標に届かなかった悔しさはこの先ずっと忘れません」と無念の思いを吐露。

昨季は移籍するC大阪との昇格プレーオフ決勝にも出場した片山。岡山への感謝の言葉を述べている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 J2のファジアーノ岡山は12月8日、FW片山瑛一がセレッソ大阪に完全移籍することが決まったと発表した。
 
 2014年に岡山に加入した片山は、FW登録ではあるものの、複数のポジションで特長を発揮できるポリバレントな選手。2016年にはウイングバックを主戦場に数多くの得点機を演出し、中盤戦以降はストッパーとして活躍。その年の昇格プレーオフ決勝では、移籍するC大阪と対戦するも0-1と惜敗してチームは昇格を逃した。今季はストッパーを主戦場に32試合・1得点の結果を残している。
 
 来季、ACLを戦うC大阪はリーグ戦との両立を強いられるだけに、汎用性の高さを持つ片山の獲得は、理に適った補強と言えそうだ。
 
 片山は岡山の公式サイトを通じて、「大学では注目されているような選手ではなく、ましてや大学4年時には、怪我をして思うようにプレーができていなかったにもかかわらず、プロサッカー選手になる機会を与えてくださったファジアーノ岡山、そして、温かく迎え入れてくださったファン・サポーターの皆さんには心から感謝しています」とクラブとファン・サポーターに感謝の言葉を述べている。
 
 さらに、「昨年、みんなの力で辿り着いたJ1昇格プレーオフ。雨が降りしきるなか、湯気が立ち昇るほどの熱気、目に見えるかのような岡山の街のうねり、そして、それでも目標に届かなかった悔しさはこの先ずっと忘れません。その悔しさを胸に挑んだ今シーズンでしたが、J1に昇格させることができず、申し訳なく思っています」と、昇格を果たせないままチームを去ることに無念の思いを吐露した。
 
 一方、C大阪でも片山の来季新加入が発表され、片山は「1日でも早くチームに貢献できるように、日々向上心を持ってチャレンジし続けていきます」などとコメントしている。
 
 岡山は同日、MFパク・ヒョンジン、DFチャン・ソグォンの韓国人選手2名と来季の契約を更新しないことを発表している。ともに1シーズンでの退団となった。
 
 また東京ヴェルディは、高木純平が今シーズン限りで引退することを発表。17年間のプロ生活にピリオドを打った。高木はクラブを通じて「僕の17年間のプロサッカー選手生活は、決して順風満帆なものではありませんでしたが、それでも精一杯頑張ってこられたのは、自分を育ててくれた清水エスパルス、受け入れてくれた北海道コンサドーレ札幌、モンテディオ山形、東京ヴェルディに関わるすべての皆さん、そしてすべての応援してくれる皆さんのお陰だと、心から感謝しております。とても幸せな17年間でした。本当にありがとうございました」と、感謝のコメントを残している。

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