マルセイユはスコアレスドローでELグループ突破! 不慣れな左SBで出場の酒井宏は守備で貢献

2017年12月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

南野は出場せずに日本人対決はお預け。

不慣れな左SBでの出場で、序盤は悪戦苦闘した感が否めなかった酒井だが、徐々に慣れたのか。守備では危なげないプレーを披露した。 (C) REUTERS/AFLO

 12月7日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ最終節が行なわれ、マルセイユはザルツブルクと対戦した。
 
 本拠地ヴェロドロームに、すでに首位通過を決めているザルツブルクを迎えたマルセイユ。2位につけるフランスの名門は、引き分け以上でグループ突破が決められる重要な一戦で、日本代表DFの酒井宏樹を普段とは異なる左サイドバックで先発起用した
 
 一方、敵地に乗り込んだザルツブルクのスタメンには、注目の日本代表FWの南野拓実の名前はなく、ベンチから戦況を見守った。
 
 自力でのグループ突破を目指すホームチームに対して、アウェーチームがポゼッション率を高めた試合は、互いにゴール前での精彩を欠いて目立った場面が訪れない中で進行した。
 
 そうした試合展開の中で、不慣れな左サイドバックとしてプレーを続けた酒井は、守備では無難なプレーを披露したが、攻撃では一列前のルーカス・オカンポスとの連携が上手くいかずに持ち味の果敢な攻め上がりは鳴りを潜めた。
 
 結局、両チームとも枠内シュート0本に終わった前半はスコアレスで折り返す。
 
 迎えた後半は、グループ突破を確実なものにしたいマルセイユが攻勢に出る。開始早々の47分にマキシム・ロペスがこの試合で初の枠内シュートを放てば、53分には酒井が起点となったプレーから右サイドを駆け上がったブナ・サールが決定的なシュートを見舞ってみせた。
 
 それでもザルツブルクのゴールを破れずにいたマルセイユは、68分にフランス代表MFディミトリ・パイエを投入して攻撃へのテコ入れを図り、さらに75分にはフランス人FWのヴァレール・ジェルマンをピッチへ送り込んで攻勢を強めた。
 
 一方、攻め込まれたザルツブルクは、77分にオーストリア代表のベテランMFクリストフ・ライトゲフを起用したことで3枚の交代枠を使い切り、惜しくも南野に出場機会は巡ってこず。期待された日本人対決はお預けとなった。
 
 引き分けでも突破が決まるマルセイユだが、ホームで勝利への意欲を見せ続ける。82分には、パイエの絶妙なスルーパスに抜け出したジェルマンが相手GKとの1対1の局面を迎えたが、決めきることができなかった。
 
 チームが前掛かりになる中で、酒井は、攻撃でこそ存在感は希薄だったが、守備では落ち着いたカバーリングで相手のカウンターの芽を摘むなど貢献。85分にはザルツブルクの韓国代表FWファン・ヒチャンとのマッチアップを難なく制した。
 
 そんな日本代表DFの貢献もあった試合は、結局、最後までスコアが動くことなく0-0で終了。この結果、マルセイユは3位のコンヤスポルを勝点で上回り、2位での決勝トーナメント進出を確保してみせた。
 
 グループを突破した両チームは決勝トーナメントで、どのチームと激突することになるのか? 運命の組み合わせ抽選は現地時間12月11日に行なわれる予定だ。
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