CL史上初の快挙を達成したプレミア勢! 6年ぶりのファイナル進出を裏付けるデータも?

2017年12月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

他リーグを圧倒する勝率を残したプレミア勢。

群雄割拠のチャンピオンズ・リーグで傑出した結果を残したプレミア勢。はたして、このパフォーマンスを決勝トーナメントでも続けられるか? (C) Getty Images

 現地時間12月6日にグループステージの全日程が終了した今シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)。その中で好調なのが、出場している全5チームが決勝トーナメントに進出したプレミアリーグ勢だ。
 
 今シーズンのCLにプレミアリーグ勢からは、チェルシー、トッテナム、マンチェスター・シティ、リバプールの4チームに加え、昨シーズンのヨーロッパリーグ(EL)王者マンチェスター・ユナイテッドが出場。チェルシーを除く4チームがグループ首位でベスト16に駒を進めている。
 
 英国国営放送『BBC』によると、プレミア勢5チームのCLグループステージ30試合での戦績は21勝6分け3敗で、勝率70%。リーガ・エスパニョーラ(同45.8%)やセリエA(同44.4%)、ブンデスリーガ(同38.8%)の勝率を大きく上回った。2013-14シーズンのプレミア勢(同70.8%)、2014-15シーズンのリーガ勢(同70.8%)に続く歴代3位の成績だ。
 
 CLに5チームが出場した例は、過去にも一度ある。2015-16シーズンのリーガ勢で、アトレティコ・マドリー、バルセロナ、レアル・マドリー、バレンシア、そしてEL王者のセビージャと、5チームがCLに出場した。
 
 だが、この時にはバレンシアとセビージャがグループステージ敗退に終わっており、5チームすべてが16強入りしたのは、今シーズンのプレミア勢が史上初となる。
 
 一方、5チームではないが、プレミアリーグからの出場チームすべてが決勝トーナメントに駒を進めたケースであれば、2次リーグが廃止された2003-04シーズン以降の14年間で過去に7例ある。
 
『BBC』によれば、興味深いことに、そのうちの6シーズンで、プレミア勢はファイナリストを輩出。そして、2004-05シーズンはリバプール、2007-08シーズンはマンチェスター・Uが、それぞれビッグイヤーも掲げた。
 
 もちろん、このデータによって、今シーズンのCLで、プレミア勢の決勝進出が保証されるわけではない。また、6度の決勝進出で優勝を果たしたのが2回だけなのは、プレミア勢にとって決して良いデータとは言い切れない。
 
 それでも、チェルシーが優勝した2011-12シーズン以降、CLで決勝の大舞台から遠ざかっているプレミア勢だけに、今回の偉業は欧州における覇権奪回への一歩とも言えるだろう。
 
 この5チームから、5月26日にキエフで行なわれるファイナルへの切符を手にするクラブは現われるのか? その行方を大きく左右する決勝トーナメント1回戦の組み合わせ抽選は、12月11日に開かれる。
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