逆転突破の夢、潰える…A・マドリーが痛恨のドローでCLグループステージ敗退!

2017年12月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

アザールがアトレティコの夢を打ち砕く。

身体を張った守備は披露したものの、まさかのオウンゴールを献上したA・マドリー。まさに痛恨だった。 (C) REUTERS/AFLO

 11月21日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージ最終節が行なわれ、チェルシーとアトレティコ・マドリーと対戦した。
 
 前節にローマから金星を挙げ、グループ突破に一縷の望みを繋いだA・マドリーは、この試合でも、決勝トーナメント進出のために絶対勝利が必要なため、キックオフ直後からアグレッシブに仕掛けた。
 
 一方のチェルシーも、試合前に「どんな試合でも勝利を目指す」と意気込んで指揮官アントニオ・コンテの言葉通りに、首位通過を懸けて奮闘。極端に引くことなくA・マドリーに対して真っ向から対抗した。
 
 一進一退の攻防が続いたものの、試合の経過とともに主導権を握ったのは、勝利への意欲を示したA・マドリーだ。力を漲らせるアウェーチームは、ストライカーのアントワーヌ・グリエーズマンを中心に素早い攻めを展開した。
 
 それでもアウェーチームはシュートの精度を欠いて、チェルシーの牙城を崩しきれず。試合はスコアレスで折り返した。
 
 迎えた後半、指揮官ディエゴ・シメオネに鼓舞されたアウェーチームは、攻勢を強め、得点への意欲を示すと、その姿勢が早々に結果をもたらす。
 
 56分、右からのCKを、ニアサイドでフェルナンド・トーレスが背後へフリック。これにファーサイドでフリーとなっていたサウール・ニゲスが押し込んでネットを揺らしたのだ。
 
 A・マドリーに押し込まれ、先手を取られたチェルシーだったが、ここで目が覚めたかのように攻勢へと転じる。そして、コンテも次々と攻撃的なカードを切る。
 
 64分に守備的MFのティエムエ・バカヨコを下げ、スペイン代表FWのペドロ・ロドリゲスを、さらに73分にダビデ・ザッパコスタに代えて、ブラジル代表ウインガーのウィリアンを送り込んだ。
 
 これでA・マドリーを完全に押し込んだチェルシーは、ついにはエースがゴールを呼び込む。
 
 75分、セスク・ファブレガスからのボールを敵ペナルティーエリア左手前で受けたエデン・アザールが、果敢なドリブル突破から鋭いボールをボックス内へと蹴り込むと、これがステファン・サビッチの足に当たってネットへと吸い込まれた。
 
 オウンゴールで同点とされ、後がなくなったA・マドリーも勝負に出る。79分にルチアーノ・ビエットとアンヘル・コレアのアルゼンチン代表FW2人を同時に投入したのだ。
 
 それでも終盤戦の主導権を握ったのはチェルシーだった。82分には、アザールがドリブル突破からウィリアンの決定機を演出するなど、A・マドリーを窮地へと追い込んでいった。
 
 その後も、焦るA・マドリーを尻目に攻め続けるチェルシーという構図に変化は見られず……。結局、試合は1-1で終了した。
 
 この結果、A・マドリーの夢は儚くも潰え、CLでは4大会ぶりにグループステージで姿を消すこととなった。
 
 一方、終盤に意地を見せながらもドローに終わったチェルシーも、同時刻に試合を行なっていたローマがカラバフに勝利したため、勝点では並んだものの、直接対決の結果によって2位通過となった。
 
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