川崎の逆転優勝に海外メディアも驚き! 「身震いする結末」「スリリングな最終戦と歴史的な戴冠」

2017年12月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

鹿島の失墜に言及するメディアも。

悲願のJ1初制覇を成し遂げた川崎。優勝セレモニーではシャーレが間に合わずに風呂桶を掲げる珍しいシーンも。 写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 川崎フロンターレの劇的な逆転優勝を、各国メディアも驚きと称賛をもって報じている。
 
 12月2日に行なわれたJ1最終節で、大宮アルディージャを5-0と下した川崎は、ジュビロ磐田とスコアレスドローに終わった鹿島アントラーズと勝点72で並び、得失点差で交わして、逆転で悲願の初優勝を飾った。
 
 在籍15年目のベテランMF、中村憲剛は試合終了と同時に涙を流して歓喜。まさに念願のタイトル獲得を成し遂げた川崎に、各国メディアは次のような賛辞を贈った。
 
 ドイツの老舗サッカー誌『Kicker』は、J1最終節で繰り広げられた優勝レースを制した川崎について、「身震いするほどゾクゾクさせる結末だった。川崎はJリーグの最後の日に土壇場で頂に立った」と褒めちぎった。
 
 さらにキャリア初のハットトリックを決め、得点王に輝いたキャプテンの小林悠にも、「ユウ・コバヤシのハットトリックが悲願となる栄光の決め手となり、新王者への道を切り開いた」と称賛した。
 
 同じくドイツのサッカー専門メディア『Sport1』は、「弱々しいルーカス・ポドルスキ。優勝は川崎」と見出しを打って、「ポドルスキ・フィーバーが巻き起こった今シーズンのJリーグは、川崎のメイクドラマで締めくくられた」と、今夏にヴィッセル神戸に加入して旋風を起こしたポドルスキにも言及した。
 
 川崎への称賛はこれだけにとどまらない。フランス紙『L'Équipe』が、「スリリングな最終戦と歴史的なタイトルだ」と称えれば、オランダ・メディア『AD』は、「ディフェンディングチャンピオンの鹿島が階段を踏み外したことで、川崎はその恩恵を受けた」と書き綴った。
 
 また、最終節まで首位に立ちながら最後の最後で、逆転負けを喫した鹿島については、ポルトガル・メディア『Mais Futebol』は、「Jリーグで涙の饗宴」と特集記事を掲載し、「川崎は喜びの涙を流し、一方で鹿島は悲しみの涙に暮れた」とまとめた。
 
 同じくポルトガル・メディアの『O JOGO』は、「鹿島は最大8ポイント差をつけていた川崎を新たなチャンピオンとするための扉を自ら開けてしまった」と、磐田とスコアレスドローに終わった王者の失墜を紹介した。

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