モウリーニョ監督、心臓手術を明かしたキャリックの完全復帰を待ちつつも“入閣”を打診

2017年11月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼の未来は、私たちとともにある」

モウリーニョ監督とマンチェスター・Uからのオファーは、キャリックの健康を気遣うとともに、彼のこれまでの貢献ぶりとその能力の高さに対して最大限の敬意を表したものと言えよう。 (C) Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドのマイケル・キャリックは現地時間11月24日、心臓の不整脈が見つかり、手術を受けていたことを明かした。そんな彼に対し、ジョゼ・モウリーニョ監督は25日、コーチとして入閣を打診すると明かしている。

 クラブとの契約を1年延長してシーズンを迎えたキャリックだが、今シーズンは9月のリーグ・カップで1試合に出場したのみに止まっている。
 
 24日、キャリックはSNSで「この2か月、フィットしていない理由を聞かれたり、『大丈夫か?』と心配されたりすることが多いので、状況を明確にしたい」として、自身の現状について説明している。
 
 キャリックによると、9月の試合で後半に違和感を覚え、検査を受けたところ、不整脈が見つかったという。そして、さらなる検査を経て、心臓アブレーションという手術を受けることになった。
 
 現在は回復して健康だというキャリックは、すでにチーム練習に戻っている。ハードワークをこなしているという彼は、近いうちの戦列復帰を目指すと意気込んでいる。
 
 英『BBC』によると、モウリーニョ監督は「選手としてのマイケル以上に、人としてのマイケルが重要だ。我々は彼に、リラックスし、回復して、自信を取り戻した上で、プレーしたいのか辞めたいのかを決めるための時間を与えた」と明かしている。
 
「彼はシーズンが終わるまでは、選手でいることを望んでいる。今は復帰への自信を感じており、我々とのトレーニングにも戻っている」
 
 契約が満了する今シーズン終了後、キャリックがどのような身の振り方をするかはまだ分からない。だが、モウリーニョ監督は「彼が望むなら、私のコーチングスタッフがイスを用意しているのは、マイケルも知っている」と、指導者転身も選択肢のひとつであると述べた。
 
「彼が望むのなら、それはオフィスにある。私も、経営陣も、オーナーも、それを望んでいるんだ。彼の未来は、私たちとともにある」
 
 2006年から10年以上にわたってマンチェスター・Uで戦い、ウェイン・ルーニーが去った今シーズンはキャプテンにも就任したキャリック。まずはピッチでその雄姿が見られることが期待されるが、その後の進退も注目されるところだ。
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