柴崎岳がいまだ恋しい!? テネリフェSDが「我々にはガクのような選手が必要だ!」

2017年11月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

テネリフェは現在2部で10位。低迷しているわけではなく…

今年1月のテネリフェ加入から、柴崎の新たな物語が始まった。ヘタフェでの実戦復帰が目前だ。(C)Getty Images

 冬の移籍市場オープンまで、残すところあと1か月強。欧州各クラブは着々と強化戦略を練り、水面下では激しい争奪戦が繰り広げられている注目銘柄もいる。
 
 そんななか、一線級の攻撃的MFを物色中なのが、リーガ・エスパニョーラ部のテネリフェだ。ご存知、昨シーズンいっぱいまで日本代表MF柴崎岳が所属したカナリア諸島の雄。スポーツディレクターのアルフォンソ・セラーノ氏が地元紙『Depor Press』の取材に応え、冬の補強について言及。そこで、「我々にはガクのよう選手が必要だ!」と発したのだ。
 
 昨シーズンの冬の市場でテネリフェが獲得したのが、直前のクラブワールドカップで名を上げた"GAKU"だった。入団当初こそ適応に苦しんだ柴崎だったが、ひとたび出場機会を得ると瞬く間に定位置を確保し、チーム躍進の原動力となる。惜しくもテネリフェは昇格プレーオフ決勝でヘタフェに競り負けたが、柴崎は攻撃の核として貴重なゴールやアシストを決めるなど、MVP級の働きを示した。そしてシーズン終了後、フリートランスファーでヘタフェへ移籍したのだ。
 
 セラーノSDが狙うのはもちろん、1年前の再現だ。
 
「我々の緻密なスカウティングによって、昨シーズンの冬のマーケットでは素晴らしい補強ができた。今回も我々が必要としているのはまさにガク・シバサキのようなタイプの選手であり、敵陣で違いを生み出し、チームの攻撃の突破口を開いてくれる攻撃的MFだ。いまのチームに欠けているタレントで、他のポジションの補強も睨みつつ、ガクのような選手を今回も獲得できればと考えている」
 
 テネリフェは現在、15節を終えたリーガ2部で10位。とはいえ上位との勝点差はわずかで、昇格プレーオフ圏内の6位とは3ポイント差だ。もっと言えば、首位のフエスカと8ポイント差、2位のルーゴとは5ポイント差で、今後の展開次第では自動昇格枠も十分に狙える位置にいる。
 
 第2のガクをゲットして、今シーズンこそ1部返り咲きを果たせるか。柴崎が濃密な半年間を過ごしたチームゆえか、いまだその動向が気になるチームではある。
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