【Jユース杯決勝】“スーパー・ハードワーク”の京都U-18が2度目の戴冠!! G大阪ユースを2-1で破る

2017年11月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

交代カードを一枚も切らなかった理由とは?

先制点を奪った上月を京都の選手たちが祝福。後半にも加点した京都が2度目の優勝を飾った。写真:川端暁彦

 2017Jユースカップ(第25回Jリーグユース選手権)は11月19日、京都U[-18対G大阪ユースの決勝が行なわれ、京都が2-1で勝利し、2度目の優勝を飾った。

 試合は序盤から一進一退の攻防を見せるが、前半アディショナルタイムに京都が均衡を破る。ボランチ・橋本尽からの鮮やかなスルーパスに抜け出したのは、先月のU-17ワールドカップでも切れ味鋭い突破を見せていた上月壮一郎。GKのニアサイドを撃ち抜くシュートを決め、京都に先制点をもたらした。

 前半を1-0とリードして折り返した京都は、後半立ち上がりにも攻勢を強め、53分にはカウンターから右サイドを駆け上がる津野絢世にパスが通る。そして津野がグラウンダーのクロスをゴール前に供給すると、これが相手DFのオウンゴールを誘発。京都が2-0とリードを広げる。

 一方、2点のビハインドを負ったG大阪はセットプレーで反撃。56分、敵陣右サイドでFKを得ると、奥野耕平からのクロスのこぼれ球を中島大雅が右足で押し込み、1点差に迫る。

 その後、追いつきたいG大阪は果敢に相手ゴールに迫るが、京都も堅実な守備で撥ね返し同点弾は生まれず、2-1でタイムアップ。1点差を逃げ切った京都が2001年以来、16年ぶり2度目となるJユースカップのタイトルを手中に収めた。

 試合後の優勝インタビューでは、先制点を決めた上月が「チームとしてスーパーハードワークというのを徹底してやってきた。ハード―ワークし続ければ絶対にチャンスが来ると思っていて、実際にチャンスが来た時に決めることが出来て良かった」とチーム全体のハードワークが勝因だったことを強調。

 また、岸本浩右監督は「日頃から『ミスをしたら交代じゃない。足を攣って走れなくなったら交代。それまでは自分の全力を尽くせ』ということを言っている。今日も誰かが足を攣ったら交代を考えていたが、みんな頑張ってくれた。よくやってくれたと思う」と、交代カードを切らずに戦い抜いた理由を語り、選手たちの逞しさを讃えていた。
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