「俺は戻りたいんだー!」御大マラドーナが理詰めの猛アピールで復帰を望むのは?

2017年11月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

1970年代以降の代表監督で「一番勝ってるのは誰だ??」

先週はベネズエラを訪れ、友人のマドゥロ大統領(左)とサッカーを楽しんだマラドーナ。世界中を飛び回っている。(C)REUTERS/AFLO

 20世紀最高のフットボーラーによる、心の叫びだ。
 
 現地時間11月14日、アルゼンチン代表はロシア・クラスノダールでのナイジェリア戦に臨み、2-0から4失点を喫する大逆転負け。3日前のロシア戦は1-0で勝利を飾ったものの、この日はリオネル・メッシを欠き(ひと足早くバルセロナに帰還)、選手たちも疲労の色が隠せなかった。
 
 この敗戦を受け、自身のインスタグラムで猛烈アピールを展開したのが、ディエゴ・マラドーナ御大である。現在はUAEのアル・フジャイラで監督を務める傍ら、FIFA(国際サッカー連盟)のアンバサダーをこなすなど精力的に活動中。だが、2008年11月から10年南アフリカ・ワールドカップまで指揮を執ったアルゼンチン代表監督への想いは強いようで、返り咲きを虎視眈々と狙っている。そしてついにスーパーレジェンドは、理詰めの攻勢に打って出たのだ。
 
 マラドーナがインスタグラムに投稿した画像は、1970年代以降にアルゼンチン代表で監督を務めた人物の一覧で、それぞれに戦績と勝率が記されている。セサル・ルイス・メノッティから2016年6月に辞任したヘラルド・マルティーノまでの11人。なんとマラドーナはその中で75%(18勝6敗)という勝率を叩き出し、堂々1位に輝いているのだ。2位がマルティーノの74%、3位がアレハンドロ・サベーラの72%、そして4位タイの70%でアルフィオ・バシーレとマルセロ・ビエルサが続く。
 
 本人がそこに、熱いメッセージを添える
 
「さあ、誰が一番勝ってる?? 答を聞かせてくれないか。もう威信を失った彼ら(代表チーム)を見たくはないし、選手たちが批判に晒されているのが我慢できないんだ。俺は(代表監督に)戻りたいんだー!!!」
 
 ワールドカップ南米予選では苦闘が続き、薄氷を踏むような想いでなんとか本大会行きを決めたアルゼンチン。しかしながらサッカー連盟のホルヘ・サンパオリへの評価は低くない。よほどのことがないかぎり、政権交代とはならないだろう。
 
 毎度のワールドカップと同様、マラドーナは来賓席に陣取り、世界中のファンの注目を集めることとなりそうだ。
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