ベルギー・メディアは日本戦をどう伝えたのか「風船を割りそうだったのはむしろ…」

2017年11月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本は素晴らしい入り方をした」

ヴィツェルをチェックする原口。日本は善戦するも後半は劣勢を強いられ、0-1の敗北を喫した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 1-0でホームチームの勝利に終わったベルギー代表vs日本代表の一戦を、国内メディアはどう伝えたのか。ゲームをライブ中継したベルギーの国営放送『RTBF』の公式サイトがレポートした。
 
 試合前からハリルジャパンのプロフィールを紹介し、「6大会連続のワールドカップ出場を決めた難しい対戦相手で、我らがレッドデビルズ(ベルギー代表の愛称)は過去4試合でまだ一度も勝てていない(日本の2勝2分け、9得点・4失点)。その歴史を今日終わらせよう!」と綴った。かたやベルギー代表のスタメンをチェックしながら、「メキシコ戦に続いてテスト色の濃いメンバー構成だ」と記し、注目は前の試合後で公然とチーム批判を展開したケビン・デ・ブルイネだとした。「ロベルト・マルティネス監督がどんな回答を示すのかを見てみよう」。
 
 目まぐるしく攻守が入れ替わった前半だったが、同局は「決してエキサイティングなものではなかった。デビルズはやや焦り気味でさしたるチャンスを作れなかった」と母国代表チームの拙攻を指摘。一方で日本に対しては「素晴らしい入り方をした。落ち着いていて、よく組織が整備されている。ピッチを幅広く活用し、デビルズより危険な香りを漂わせ、もう少しで風船を割りそうだった」と評した。「両キーパーとも見せ場を作ったが、より際立っていたのはカワシマ(川島永嗣)だ」とも。
 
 後半も「スタートからデビルズは攻勢に出た。だが日本守備陣の欠陥を見つけるには至らず、テクニックを浪費するばかり」と不甲斐ない戦いぶりを断罪。だが72分にベルギーがようやく先制点を決めると、「ナセル・シャドリのスーパーなドリブルでロメル・ルカクがヘディング!(通算31得点で)デビルズ歴代最多得点者となった」と称え、「その直後にふたつのピンチをシモン・ミニョレ(GK)を凌ぎ、終盤にも日本にプレッシャーを掛けられたが、なんとかデビルスが勝利を手にした。なんにせよ、2017年を無敗で終えている」と報じた。
 
 タイムアップの瞬間、ホームスタジアムには歓声とブーイングが入り混じっていた。

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