【W杯欧州予選プレーオフ】イタリアが予選敗退。スウェーデンに屈し、60年ぶりに本大会出場を逃す!

2017年11月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻め続けたが最後の部分でクオリティーを欠き…。

最後まで果敢に攻めたイタリアだったがスウェーデンの牙城を崩せず、60年ぶりの予選敗退が決定した。(C)REUTERS/AFLO

 現地時間11月13日、ロシア・ワールドカップ欧州予選プレーオフの第2レグ、イタリアとスウェーデンの一戦はスコアレスドローに終わり、その結果、スウェーデンのロシア行きが決定。イタリアの15大会連続出場は叶わなかった。

 アウェーゲームを0-1で落としていたイタリアのジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督は、攻撃的な4-2-4、あるいは4-3-3への変更も噂されるなか、第1レグと同じ3-5-2システムを採用した。

 スタメンの顔ぶれには変化があった。FWのアンドレア・ベロッティ、アンカーのダニエレ・デ・ロッシに代わって、マノロ・ガッビアディーニとジョルジーニョが起用され、累積警告で出場停止のマルコ・ヴェッラッティの位置にはアレッサンドロ・フロレンツィが入った。

 試合は序盤からホームのイタリアがスウェーデンを圧倒した。

 42試合を戦って31勝11分け、ワールドカップ予選に限れば7戦7勝と、過去にアッズーリ(イタリア代表の愛称)が一度も負けたことのないスタジアム、サン・シーロで、青の戦士は文字通り躍動。アントニオ・カンドレーバ、マッテオ・ダルミアンの両ワイドからのアーリークロスで立て続けに決定機を作った。

 最前線では、第1レグで沈黙したチーロ・インモービレが、右に左に果敢にポジションを変えながら、ストライカーとして、時にはチャンスメーカーとしてスウェーデンゴールに迫る。ギリギリのところでクリアされたものの、40分には惜しいシュートも放った。

 イタリアがボールを支配し、スウェーデンが自陣に引いて守備ブロックを作る展開は、後半に入っても変わらず、53分にはフロレンツィの強烈な右足ボレーが飛び出す。アッズーリにゴールが生まれるのは時間の問題かと思われた。

 ヴェントゥーラ監督は63分、ダルミアンとガッビアディーニを下げて、アタッカーのステファン・エル・シャーラウィとベロッティを同時に投入。さらに攻撃型へとシフトする。

 しかし、ゴールが遠い。

 8~9人でペナルティーエリア内を固めるスウェーデン守備陣の最後のラインを崩せず、時間だけが過ぎていく。プレーにも徐々に焦りが見られ始め、ラストパスが乱れる。エリア外から時折放たれるミドルも精度を欠いた。

 そして、ミラノの夜空に無情のホイッスルが鳴り響く――。この瞬間、イタリアの予選敗退が決定した。
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