パリSGで指揮官交代か…「早ければ年内にエメリを更迭」との報道も

2017年11月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

スター揃いのチームをまとめきれていないのが理由か。

年内解任説が浮上しているパリSGのエメリ監督。今シーズンのここまでの成績は申し分ないのだが。 (C)Getty Images

 11月10日、日本代表との強化試合で先制点を挙げたブラジル代表のネイマールは、試合後の会見で涙を見せた。所属するパリ・サンジェルマン(PSG)での内紛報道に、心を痛めていたからだ。

 実際、PSGにまつわる不穏な報道は後を絶たない。12日には、『Yahoo! UK』がウナイ・エメリ監督の進退について報じており、そこには、早ければ1月のマーケットが開く前に指揮官を解任する用意があると記されている。

 セビージャ時代に3年連続ヨーロッパリーグ優勝という大偉業を成し遂げたエメリは、2016年夏にPSGの指揮官に就任。クラブの悲願であるチャンピオンズ・リーグ(CL)制覇の夢を託された。

 しかし、エメリは就任1年目の昨シーズン、CL決勝トーナメント1回戦の第1レグでバルセロナを相手に4-0と大勝しながら、第2レグで1-6と大敗。世紀の大逆転を許してベスト16敗退に終わると、5連覇がかかったリーグ・アンでもASモナコにタイトルを譲り渡し、批判を浴びせられた。

 それでも続投が決まったエメリだが、『Yahoo! UK』によると、クラブ首脳は早くもエメリの「スター選手を管理する能力」について疑念を強めているという。

 PSGのエンリケ・アンテロSD(スポーツディレクター)は、シーズン後の監督交代に向けて早い段階から動いていたと言われており、マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョや、チェルシーのアントニオ・コンテが有力な後任候補とされている。

 だが『Yahoo! UK』は、エメリ監督に対するアンテロSDの疑念が、シーズン途中の解任も含めた"プランB"に向かうほどのレベルに達したと報道。大物指揮官を1月に招聘するのは難しいため、残りの半年は他の"橋渡し役"にチームを託すというアイデアまで浮上しているという。

 匿名の情報筋は、『Yahoo! UK』の取材に「監督はチームマネジメントの部分で多くの問題を抱えている」とコメント。さらに、「選手たちからリスペクトされていない」と、エメリ監督と選手たちの間に溝があることも指摘している。

 11月中旬現在、PSGは国内リーグで2位のモナコに勝点4差をつけて首位に立ち、CLのグループステージでもバイエルン・ミュンヘンを抑えて首位に立っている。一般的に考えれば、とても監督を更迭する状況にはないが、それでも、『Yahoo! UK』が報じるようなサプライズが、実際に起こってしまうのだろうか。
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