【W杯欧州予選プレーオフ】クロアチアが4発大勝!圧倒的な攻撃力でギリシャの堅守を打ち砕く

2017年11月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

ギリシャはCBマノラスの不在が響き…。

クロアチアは自慢の攻撃陣が爆発。90分を通じてギリシャを圧倒しつづけた。(C)Getty Images

 現地時間11月9日、ロシア・ワールドカップ欧州予選プレーオフの第1レグ、クロアチア対ギリシャが行なわれ、ホームのクロアチアが4-1で大勝を飾った。本大会出場に向けて、大きなアドバンテージを得ている。

 個人技に優れ、攻撃陣に好タレントを揃えるクロアチアと、組織的な守備が売りのギリシャの対決は、あらゆる点で圧倒的なクオリティーの高さを示した前者に軍配が上がった。

 試合が動いたのは13分。ギリシャの守護神オレスティス・カルネジスがバックパスの処理にもたつき、プレッシャーをかけにきたクロアチアのFWニコラ・カリニッチを倒してしまう。判定はPK。これをルカ・モドリッチが落ち着いて決めて、ホームチームがあっさり先制に成功した。

 振り返れば、この1点が大きかった。

 スタンドの大歓声にも乗せられて勢いづいたクロアチアは、あまりにも早い時間帯の、しかも自滅のような形での失点に完全に冷静さを失ったギリシャ守備陣を、一気に畳みかけた。

 モドリッチ、イバン・ラキティッチ、マルセロ・ブロゾビッチらによるシンプルかつ素早いパス交換でアウェーチームを翻弄すると、すかさず追加点を奪う。イバン・ストリニッチの左からのクロスをニコラ・カリニッチが華麗に右足のアウトサイドで流し込んだのは、先制点からわずか6分後だった。

 30分にCKから1点を失っても、クロアチアの勢いは止まらない。33分、シメ・ヴルサリコの質の高いクロスにイバン・ペリシッチが頭で合わせ、すかさず突き放すと、後半開始直後にはアンドレイ・クラマリッチがダメ押しの4点目を叩き込んだ。

 ギリシャは、ローマに所属するCBコスタス・マノラスの負傷欠場が大きく響いた。守備時には4枚から5枚に枚数を増やして対応したものの、最終ラインの中央に空いた穴は埋められなかった。

 4-1――。今プレーオフ屈指の好カードと見られていた一戦は、思わぬ大差がついた。第2レグは現地時間の12日。予選でも僅差での勝利が多かったギリシャにとっては絶望的とも言える点差だが、はたして3日後のホームゲームで奇跡を起こせるのか。
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