心ないサポーターの蛮行で指揮官が即辞意を表明! いったいなにが起こった!?

2017年11月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

1994年に世界チャンピオンとなった名門チームで…

シーズン開幕から調子が上がらない元世界王者ベレス。指揮官の突然の辞意表明で、暗雲が垂れ込める。(C)Getty Images

 アルゼンチンの強豪ベレス・サルスフィエルドで、指揮官が突然辞意を表明した。55歳のオマール・デ・フェリペ監督。就任からおよそ14か月での退陣となった。
 
 2017―18シーズンのプリメーラ・ディビシオン(1部)で、ベレスは開幕から苦戦が続いていた。月曜日の8節ウニオン戦で0-2の黒星を喫し、前節のヒムナシア・ラプラタ戦の0-4に続く連続完封負け。3勝1分け4敗となり、順位を18位(28チーム中)に下げた。
 
 その本拠地でのウニオン戦後、デ・フェリペ監督がサポーターから屈辱的な仕打ちを受けるのだ。『ESPN』南米版がその記者会見でのコメントを伝えている。
 
「わたしはもうクラブを去るべきだと悟った。ピッチであんなひどい目に遭うなどと誰が想像できるだろうか。ある愚か者が、ツバを吐きかけたんだ。さすがに耐えられない。我慢できるレベルをゆうに超えている。去るのが賢明だと即座に決断した」
 
 昨シーズンも19位に終わっていたため、指揮官への風当たりは日増しに強くなっていたが、「わたしは立て直すべく気力に満ち溢れていた」。しかし、緊張の糸がひとりのサポーターのあるまじき行為によってプツリと切れてしまったのだ。ベレスのラウール・ガメス会長は「感情的になって怒り心頭なだけだ。わたしが説得する」と翻意を促したが、デ・フェリペ監督の決意は揺らがなかった。
 
「やるだけのことはやった。あとはベレスの幸運を祈るよ」
 
 ツバを吐きつけたサポーターはどんな気持ちなのだろうか。人物は特定できているはずだが、クラブによる処分内容などについては、現時点で明らかにされていない。
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