闘将マテウスが古巣バイエルンに提言「ロッベンとリベリの後釜に相応しいのは彼だ!」

2017年11月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「観ただろ? とても19歳とは思えないクオリティーだ」

ドルトムントでもアメリカ代表でも中軸を担うまでに成長したプリシッチ。19歳の怪物がワールドクラスへの道を突き進む。(C)Getty Images

 先週末のブンデスリーガ11節で、ボルシア・ドルトムントは宿敵バイエルン・ミュンヘンの後塵を拝し、1-3で敗れ去った。ここに来てチームは負のスパイラルに陥っており、ペテル・ボシュ監督の周辺がかなり騒がしくなっている。
 
 そんななか、チームに明るい話題を提供しているのが、19歳のアメリカ代表アタッカーだ。バイエルン戦でも積極果敢に左サイドでドリブルを仕掛け、明らかな違いとなったクリスティアン・プリシッチ。ドイツのサッカー専門誌『Kicker』は、「両チームを通じてもっとも光り輝いていたのがこのワンダーキッドだ。その勇猛な仕掛けでバイエルン守備陣を終始困らせた」と評している。
 
 ゲームをライブ中継した『Sky』で解説を務めた闘将ローター・マテウス氏は、プリシッチのハイパフォーマンスにすっかり感銘を受けたようで、興奮気味にこうコメントした。
 
「もしバイエルンがアリエン・ロッベンとフランク・リベリの後釜を探すなら、プリシッチこそが相応しい。観ただろ? とても19歳とは思えないクオリティーだ。あの自信に満ち溢れたプレー、図抜けたスピードともに素晴らしい。どこまで伸びるか分からない逸材だよ」
 
 ロッベンは33歳、リベリは34歳となった。
 
 当然、バイエルンが触手を伸ばしていないはずがない。実際に昨シーズンの終盤には関心が伝えられ、プリシッチの父親がその可能性を否定し、選手本人も「まるで興味がない」と語るに至った。しかしながら、バイエルンのカール=ハインツ・ルムメニゲCEOがあまり乗り気ではない様子。かつてマリオ・ゲッツェ、ロベルト・レバンドフスキ、マッツ・フンメルスを引き抜いたドルトムントに対し、やや消極的なスタンスを取っているという。
 
 プリシッチとドルトムントの現行契約は2020年6月まで。その違約金は8000万ユーロ(約102億円)を下らないとも言われる。
 
 なおドルトムントは、そのプリシッチが国際Aマッチウイークもチームにとどまると発表した。アメリカ・サッカー協会から11月14日のポルトガル戦への招集を受けていたが、辞退したようで、その理由は明らかにされていない。アメリカ代表はワールドカップ予選ですでに敗退している。ちなみにその対戦相手のポルトガル代表では、クリスチアーノ・ロナウドやナニなど何名かの主軸が招集外となった。
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