四面楚歌のエブラにサポーターが怒りの主張「お前はもういらない!」「ゲームオーバーだ!」

2017年11月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

いまだフランス国内では終息の気配がなく…

カラテキック事件直後のエブラ(手前)。キャリア終焉の危機に直面している(写真はフランスフットボール誌より)

 木曜日のヨーロッパリーグ4節、ギマラエス対マルセイユ戦。その試合前、野次るサポーターにカラテキックをお見舞いし、退場処分となったのがパトリス・エブラだ。フランス国内で大きな波紋を呼んだ事件はいまだ終息の気配はなく、国内メディアでは「もはやキャリアは終わった」や「半年以上は出場停止にすべきだ」といった意見が相次いでいる。
 
 そんな騒動のなか、渦中のマルセイユは日曜日に本拠地ヴォロドロームでリーグ戦を戦った。日本代表DF酒井宏樹が先発したカーン戦で。結果は5-0の圧勝。チームは連勝を飾り、首位パリ・サンジェルマンと8ポイント差の3位の座をキープした。
 
 米スポーツ専門チャンネル『ESPN』が報じたのは、ヴェロドロームのマルセイユ・サポーターによる反エブラ運動だ。ギマラエス戦でエブラを激怒させるキッカケとなった「お前はヒドイ! OM(マルセイユの愛称)から出ていけ! ビデオにでも出てろ!」のチャントを繰り返し歌い、そこかしこに辛辣なバナーを掲げた。「ユニホームを愛し、サポーターをリスペクトしろ! それがプロフェッショナルだろ!」「クラブやファンより自分を大きな存在だとでも思っているのか!」「俺たちのカラーには合わないんだよ。お前は出ていけ!」などなど。
 
 自身のインスタグラムでエブラは頻繁に動画をアップしてきたが、「俺はこのゲームが大好きなんだ」が最後の決め台詞。これを皮肉って「このゲームは終わりだ」と揶揄する横断幕も登場した。
 
 エブラにとっては弁明の余地がない、四面楚歌の状況だ。はたしてUEFA(欧州サッカー連盟)とFFF(フランス・サッカー連盟)はどんな懲罰裁定を下すのか。11月10日の金曜日になにかしらの報告がなされる予定だ。
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