プレッシャーをあっさりかわした首位チーム
ハビ・マルティネス(後方)にマークされるなかでも、鋭く効果的なプレーを幾度も見せていた香川だが、結果を残すことはできなかった。 (C) Getty Images
11月4日(現地時間)、ブンデスリーガ第11節が行なわれ、ドルトムントは1-3でバイエルンに敗れた。
前節で順位が入れ替わり、ドルトムント2位、バイエルン首位で迎えた伝統の「デア・クラシカー」で、香川真司はいつものインサイドハーフではなく、オーバメヤンとの2トップ、もしくはトップ下として先発出場を果たした。
ホームのドルトムントは、いつも以上に相手へのプレッシャーがきつく、どの位置でも余裕を与えない。バイエルンの選手は少しでも球離れが遅れると、すぐに取り囲まれてしまうほどだった。
しかし、それでもタレント揃いのバイエルンはわずかなスペースを活かしてボールを繋ぐ。ボールポゼッションで上回りながらチャンスを窺い続けた彼らは17分、あっさりとドルトムントの守備を崩してみせた。
ペナルティーエリア左手前からチアゴがクロスを入れると、ハメスが胸トラップからマイナスに折り返す。これを受けたロッベンが狙いすまして、ゴール左隅に突き刺したのだ。
ビハインドを負ったホームチームは、19分にヤルモレンコと香川の連係、22分にはプリシッチの突破からチャンスを生み出そうとしたが、DFの速い寄せとGKウルライヒの好守によって決定的な場面には至らない。
30分、香川の中盤でのボールカットから、カストロが持ち込んでスルーパス。抜け出したヤルモレンコが決定機を迎えたものの、シュートはウルライヒにブロックされる。
すると今度はバイエルンがその1分後、コマンが左サイドを抜け出し、逆サイドでフリーで待つレバンドフスキにパス。エースの強烈なシュートがドルトムント・ゴールを襲ったが、GKビュルキが好反応でこれを弾き返した。
攻め合いは続き、32分にはプリシッチのパスを受けた香川が、アラバをかわしてシュートを放つが、ボールは惜しくもポストを叩きながら枠の外に転がり出た。
バイエルンは34分にフンメルスの縦パス1本でレバンドフスキが抜け出すという好機があったものの、コントロールミスでこれを活かせず。しかしそれから3分後、ジグナル・イドゥナ・パルクを沈黙させる2点目のゴールを決める。
ハメスから右サイドのロッベン、そしてキミッヒへと渡り、グラウンダーのクロスが中央に入ると、レバンドフスキはこれを跨ぎながら右足のヒールで合わせてシュート。ボールは寄せたヴァイグルの足に当たって浮き上がり、ビュルキの頭上を抜いた。
ドルトムントは痛恨の2失点目に加え、42分にはCBのパパスタソプーロスが足を痛めて途中交代というアクシデントにも見舞われる。それでも44分にヤルモレンコが再度、得点機を迎えるも、やはりウルライヒにシュートコースを塞がれ、ゴールを奪えないまま折り返すこととなった。
後半はホームチームが立ち上がりから攻勢に立つが、バイエルンは48分、右サイドでボールに追い付いたロッベンがCBトプラクを振り切ってクロスを上げ、レバンドフスキが中央でフリーでのヘッド。決定的な一撃だったが、これはビュルキの正面に飛んだ。
逆にドルトムントは、その1分後にプリシッチが左サイドをドリブルで突破してエリア内に侵入し、得点機を生み出す。直後にも、彼のボールキープから、最後はシュメルツァーが惜しいクロスを入れて、バイエルンDF陣を慌てさせた。
2点リードの余裕があるバイエルンは無理をしないため、ドルトムントのボールポゼッションは上昇するが、この展開のなかで目立ったのはホームチームの攻撃ではなく、首位チームの的確な守備の方だった。そしてボールを奪うと、彼らは少人数でも破壊力のあるカウンターを仕掛けた。
もっとも、バイエルンが攻撃を仕掛けた時こそ、ドルトムントにも攻撃のチャンスが訪れる。66分、カウンターからヤルモレンコが入れたクロスがカストロを経て香川に渡り、彼に再び好機が訪れたが、シュートはDFにはね返された。
それから1分後、バイエルンはアラバが左からクロスを前方へ入れると、ニアにレバンドフスキが入って懸命に足を伸ばす。ボールに触れることはできなかったが、これによってビュルキの反応も遅れ、ボールはゆっくりとゴールに吸い込まれていった。
大差を付けられたドルトムントだが、それでも意地を示して攻撃を仕掛ける。74分のオーバメヤンの得点機は活かせなかったが、88分、左サイドでプリシッチ、カストロと繋いで、エリア内のバルトラにパスを通すと、彼がゴール右隅にカーブをかけたシュートを叩き込んで1点を返した。
そして間もなく、試合は終了。巧みな試合運びでゴールを積み重ねたバイエルンが強さを見せ付け、勝点を26に伸ばして首位を守った。
一方、前節ハノーファー戦に続いて2連敗を喫し、リーガでは4試合連続白星なしとなったドルトムントは勝点20のままで、RBライプツィヒに抜かれて3位に転落。4位のシャルケにも勝点で並ばれることとなった。
香川は68分にゲッツェとの交代でピッチを退いた。前半は前線で相手にプレッシャーをかけ続けるとともに、相手ゴールに近い位置でプレーしながら、時折効果的なプレーを見せたが、後半にバイエルンが守備的になると、ボールを受けるためにポジションを下げることが多くなるなど、徐々に存在感も薄くなっていった。
前節で順位が入れ替わり、ドルトムント2位、バイエルン首位で迎えた伝統の「デア・クラシカー」で、香川真司はいつものインサイドハーフではなく、オーバメヤンとの2トップ、もしくはトップ下として先発出場を果たした。
ホームのドルトムントは、いつも以上に相手へのプレッシャーがきつく、どの位置でも余裕を与えない。バイエルンの選手は少しでも球離れが遅れると、すぐに取り囲まれてしまうほどだった。
しかし、それでもタレント揃いのバイエルンはわずかなスペースを活かしてボールを繋ぐ。ボールポゼッションで上回りながらチャンスを窺い続けた彼らは17分、あっさりとドルトムントの守備を崩してみせた。
ペナルティーエリア左手前からチアゴがクロスを入れると、ハメスが胸トラップからマイナスに折り返す。これを受けたロッベンが狙いすまして、ゴール左隅に突き刺したのだ。
ビハインドを負ったホームチームは、19分にヤルモレンコと香川の連係、22分にはプリシッチの突破からチャンスを生み出そうとしたが、DFの速い寄せとGKウルライヒの好守によって決定的な場面には至らない。
30分、香川の中盤でのボールカットから、カストロが持ち込んでスルーパス。抜け出したヤルモレンコが決定機を迎えたものの、シュートはウルライヒにブロックされる。
すると今度はバイエルンがその1分後、コマンが左サイドを抜け出し、逆サイドでフリーで待つレバンドフスキにパス。エースの強烈なシュートがドルトムント・ゴールを襲ったが、GKビュルキが好反応でこれを弾き返した。
攻め合いは続き、32分にはプリシッチのパスを受けた香川が、アラバをかわしてシュートを放つが、ボールは惜しくもポストを叩きながら枠の外に転がり出た。
バイエルンは34分にフンメルスの縦パス1本でレバンドフスキが抜け出すという好機があったものの、コントロールミスでこれを活かせず。しかしそれから3分後、ジグナル・イドゥナ・パルクを沈黙させる2点目のゴールを決める。
ハメスから右サイドのロッベン、そしてキミッヒへと渡り、グラウンダーのクロスが中央に入ると、レバンドフスキはこれを跨ぎながら右足のヒールで合わせてシュート。ボールは寄せたヴァイグルの足に当たって浮き上がり、ビュルキの頭上を抜いた。
ドルトムントは痛恨の2失点目に加え、42分にはCBのパパスタソプーロスが足を痛めて途中交代というアクシデントにも見舞われる。それでも44分にヤルモレンコが再度、得点機を迎えるも、やはりウルライヒにシュートコースを塞がれ、ゴールを奪えないまま折り返すこととなった。
後半はホームチームが立ち上がりから攻勢に立つが、バイエルンは48分、右サイドでボールに追い付いたロッベンがCBトプラクを振り切ってクロスを上げ、レバンドフスキが中央でフリーでのヘッド。決定的な一撃だったが、これはビュルキの正面に飛んだ。
逆にドルトムントは、その1分後にプリシッチが左サイドをドリブルで突破してエリア内に侵入し、得点機を生み出す。直後にも、彼のボールキープから、最後はシュメルツァーが惜しいクロスを入れて、バイエルンDF陣を慌てさせた。
2点リードの余裕があるバイエルンは無理をしないため、ドルトムントのボールポゼッションは上昇するが、この展開のなかで目立ったのはホームチームの攻撃ではなく、首位チームの的確な守備の方だった。そしてボールを奪うと、彼らは少人数でも破壊力のあるカウンターを仕掛けた。
もっとも、バイエルンが攻撃を仕掛けた時こそ、ドルトムントにも攻撃のチャンスが訪れる。66分、カウンターからヤルモレンコが入れたクロスがカストロを経て香川に渡り、彼に再び好機が訪れたが、シュートはDFにはね返された。
それから1分後、バイエルンはアラバが左からクロスを前方へ入れると、ニアにレバンドフスキが入って懸命に足を伸ばす。ボールに触れることはできなかったが、これによってビュルキの反応も遅れ、ボールはゆっくりとゴールに吸い込まれていった。
大差を付けられたドルトムントだが、それでも意地を示して攻撃を仕掛ける。74分のオーバメヤンの得点機は活かせなかったが、88分、左サイドでプリシッチ、カストロと繋いで、エリア内のバルトラにパスを通すと、彼がゴール右隅にカーブをかけたシュートを叩き込んで1点を返した。
そして間もなく、試合は終了。巧みな試合運びでゴールを積み重ねたバイエルンが強さを見せ付け、勝点を26に伸ばして首位を守った。
一方、前節ハノーファー戦に続いて2連敗を喫し、リーガでは4試合連続白星なしとなったドルトムントは勝点20のままで、RBライプツィヒに抜かれて3位に転落。4位のシャルケにも勝点で並ばれることとなった。
香川は68分にゲッツェとの交代でピッチを退いた。前半は前線で相手にプレッシャーをかけ続けるとともに、相手ゴールに近い位置でプレーしながら、時折効果的なプレーを見せたが、後半にバイエルンが守備的になると、ボールを受けるためにポジションを下げることが多くなるなど、徐々に存在感も薄くなっていった。