【ACL】10年前の優勝を知る男、阿部勇樹。暖かい雰囲気の中で発した“重みのあるひと言”

2017年10月19日 梶山大輔(サッカーダイジェスト)

「チームとして戦えた」と手応えも口に。

阿部は90分を通して、ハードな守備を披露。精神的支柱としてもチームを支えた。(C)SOCCER DIGEST

[ACL準決勝 第2戦]浦和1-0上海上港/10月18日/埼玉

 トータルスコア2-1で上海上港を下し、決勝進出を果たした浦和。キャプテンの阿部勇樹は、報道陣の質問に対して丁寧に答えていく。その表情には安堵の色が浮かんでいた。
 
「相手の前線には、"強力な個"を誇る選手がいましたが、チャレンジ&カバーと前線からのプレスバックを徹底し、チームとして戦えた。後半は押し込まれる時間帯もありましたが、ゼロでしのげました」
 
 この日の浦和は、全員がハードワークを怠らず、組織的な粘り強いディフェンスが光った。その中心にいたのが、気迫あふれるプレーを見せた背番号22だった。
 
「決勝進出を果たすことができ、嬉しく思います。ただ、駒を進めただけで、まだ何も成し遂げていない」
 
 勝者を祝福する暖かいムードが流れる中、阿部はベテランらしい重みのあるコメントを発した。語り口は穏やかだったが、その言葉には10年前のACL優勝を知る男ならではの説得力があった。ピッチ内外での圧倒的な存在感。浦和のキャプテンはどこまでも頼りになる。  

取材・文:梶山大輔(サッカーダイジェスト編集部)

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