「全てを投げ出したくなった…」度重なる故障に悩まされるロイスが心境を告白

2017年10月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

選手生命を断ちかねない重傷に、その心境は?

懸命なリハビリに励んでいるというロイス。その努力が実る日が訪れることをファンは祈っている。 (C) Getty Images

 ガラスの天才は涙ぐましい努力を続けているようだ。ドルトムントに所属するドイツ代表FWのマルコ・ロイスがアメリカ誌『GQ』のインタビューで、復帰に向けた切実な想いを吐露している。
 
 世界屈指の攻撃的才能を持ちながら、度重なる怪我に悩まされ続けているロイスは、今年5月に行なわれたフランクフルトとのDFBカップ決勝で右膝前十字靭帯を損傷。現在は2018年の1月といわれている復帰に向けてリハビリに励んでいる。
 
 選手生命を断ちかねない重傷に、「怪我をしてから2、3日後に突然、涙が出た」と話したロイス。その当時の心境について、次のように明かした。
 
「本当に投げ出したくて、うんざりしていたんだ。とても残酷なメンタルテストを受けさせられているような気持ちになったよ。自分一人で、自分のために努力するのは、とても過酷な仕事だ」
 
 そんなロイスは、完全復活のためにはいかなる努力を惜しまない覚悟を持っている。当人は、「僕らはトッププレーヤーとして多くのお金を稼ぐが、時としてそれ以上の代償を支払わなければいけないこともある」としたうえで、切実な想いを口にした。
 
「もう一度、身体が健全な状態になって、僕の本来の仕事ができるようになるのであれば、全財産を捨ててもいい。大好きなサッカーをプレーするためならね」
 
 またロイスは、「最初のタックルやシュートで、僕は『膝、大丈夫?』と自身に問う。それでポジティブだったら、目一杯のプレーができるようになったってことさ」と、自身の理想とする復帰プランについても明かしている。
 
 ロイスは2012年にドイツ年間最優秀選手賞を受賞したキャリアが物語る通り、その実力に疑いの余地はない。そんなガラスのエースが、心身ともに強くなって完全復活をする時が待ち遠しい。
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