監督解任のレスターをOBリネカーが「愚劣」と糾弾! 気になる後任は大物?

2017年10月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「クラウディオを戻せ」と痛烈批判を展開。

歯に衣着せぬ発言が話題となるリネカーは、古巣レスターの決断を皮肉った。  (C) REUTERS/AFLO

 日本代表FWの岡崎慎司が所属するレスターは、現地時間10月17日付でクレイグ・シェイクスピア監督を解任した。クラウディオ・ラニエリ(現ナント監督)に続く2シーズン連続の監督交代劇に、OBであるガリー・リネカーは不快感を露にしている。
 
 ラニエリの下で2015-16シーズンのプレミアリーグを制し、「奇跡の戴冠」を成し遂げたレスターだったが、残留争いを強いられた昨シーズンは2月にその優勝監督を解任。2011年からアシスタントコーチを務めていたシェイクスピアを暫定指揮官に据えた。
 
 チームを良く知るシェイクスピアは巧みな統率力を発揮し、チャンピオンズ・リーグではベスト8進出、一時は17位にまで低迷したプレミアリーグでも残留を達成。今シーズン開幕前に2020年6月までの契約を締結していた。
 
 こうして正式な指揮官として新シーズンを迎えたシェイクスピアだが、レスターはプレミア8節終了時点で1勝3分け4敗と苦しみ、降格圏の18位と低迷。レスターのアイヤワット・スリヴァッダナプラバ副会長は、「変化が必要だった」と説明し、シェイクスピアは成績不振の責任を問われて職を追われた。
 
 そんな古巣の決断にリネカーはツイッターで、「常に奇跡だった。クラブを運営している者の愚劣さを考えれば、優勝したのは本当に異例のことだったんだ」と、その方針を痛烈に非難し、「クラウディオを戻せ」と叫んだ。
 
 レスターは公式サイトの発表において、アシスタントコーチのマイケル・アップルトンを暫定監督とし、正式な後任を探すとしている。ラニエリ解任時のシェイクスピアと同様のケースだ。
 
 後釜について英紙『テレグラフ』は、クラブのオーナーでアイヤワット副会長の父ビチャイの希望が、「ビッグネーム」であると報道。9月末にバイエルン監督を解任されたカルロ・アンチェロッティの招聘は難しいとしつつも、元イングランド代表監督のサム・アラダイスという可能性もあると伝えた。
 
 また、英『スカイ・スポーツ』は、現役時代にレスターでプレーした経験を持ち、ラニエリ解任時にも就任の噂が上がったゼニトのロベルト・マンチーニ監督は、「古巣での指揮に興味を持っていない」と報じている。
 
 はたして、レスターが新監督に選ぶのは一体誰なのか。そして、その指揮官はオーナーの希望する「ビッグネーム」なのだろうか。決断が注目される。
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