【W杯予選】アメリカ、あと1点が奪えず奈落の底へ…ホンジュラスはプレーオフでオーストラリアと対戦!

2017年10月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

パナマ、11回目の挑戦で悲願の大舞台へ!

トリニダード・トバゴに術中に嵌り、最後まで主導権を握れずに終わったアメリカ。鮮やかな追撃のゴールを決めたプリシッチだが、その技を大舞台で披露することは叶わず……。 (C) REUTERS/AFLO

 10月10日(現地時間)、ロシア・ワールドカップ北中米カリブ海地区予選の最終節が行なわれ、パナマの本大会進出とホンジュラスの大陸間プレーオフ進出が決まった。

 前節で3位争いのライバルであるパナマとの直接対決を制したアメリカは、引き分けでもロシア行きがほぼ確実としており、さらに最終節の相手が最下位のトリニダード・トバゴということで非常に有利な立場にあったが、敵地での一戦は立ち上がりから相手にペースを握られてしまう。
 
 そして17分、右サイドから入ったクロスをクリアしようとしたDFゴンザレスが、イレギュラーバウンドによってGKの頭上を越すオウンゴールを献上。さらにその10分後には、ジョーンズに迫力満点のロングシュートをゴール左隅に決められ、2点のビハインドを負ってしまった。
 
 なかなかエンジンがかからないまま前半を終えたアメリカだが、後半開始2分、プリシッチがバイタルエリアで相手選手をひとりかわし、強烈なシュートを叩き込んで1点を返す。理想的な時間帯での得点で、ここからアメリカが勢いを増すと思われたが、試合は膠着した状態で進んでいった。
 
 前半を終えた段階で、勝点2差の4位パナマは2位コスタリカに0-1、同じく勝点2差の5位ホンジュラスは首位メキシコに1-2でそれぞれリードされていたが、パナマは52分にG・トーレスのゴールで、ホンジュラスも53分に相手のオウンゴールで追い付く。
 
 ホンジュラスはさらに60分、キオトのゴールで勝ち越し。アメリカは1-2のままだと4位でプレーオフに回ることになり、これを回避しようと次なる1点を狙うも、決め手に欠け、76分のデンプシーのロングシュートもポストを叩いた。
 
 そして、いよいよ試合が終わりに差し掛かった時、パナマが88分にR・トーレスのゴールで勝ち越す。プレーオフどころか、予選敗退に危機に追い込まれたアメリカだったが、終了間際のファイルハーバーの決定的なヘディングシュートも相手GKに阻まれ、アディショナルタイムの5分はあっという間に過ぎていった。
 
 ストレートインの3位から圏外の5位へ……。まさに奈落の底へ突き落されたアメリカは、1990年イタリア大会から続いてきた連続出場記録が7で途絶えることとなった。
 
 そして、パナマは予選初参加の78年大会から、11回目の挑戦でついに悲願のW杯本大会進出を決めた。
 
 4位の座を手に入れたホンジュラスは、大陸間プレーオフでオーストラリアと対戦することに。試合は11月6日にホンジュラスのホーム、14日にオーストラリアのホームで行なわれる予定である。
 
◇本大会出場国
開催国:ロシア
欧州:ベルギー、イングランド、ドイツ、スペイン、ポーランド、セルビア、アイスランド、フランス、ポルトガル
南米:ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチン、コロンビア
北中米カリブ:メキシコ、コスタリカ、パナマ
アフリカ:ナイジェリア、エジプト
アジア:イラン、日本、韓国、サウジアラビア
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