「私は警察じゃない」アグエロへの批判をグアルディオラは意に介さず

2017年09月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

チェルシー戦を前にしたエースの行動を非難するメディアに…。

エースのアグエロを気遣ったグアルディオラ。メディアからの非難の声に独自の解釈を展開した。 (C) REUTERS/AFLO

 不慮の事故だけに当人の責任とは言えないが、交通事故に遭って骨折したアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロの行動をメディアは非難した。しかし、マンチェスター・シティの指揮官はそれらを一蹴している。
 
 現地時間9月28日に休暇を利用してオランダのアムステルダムに赴いたアグエロは、コロンビア人の人気歌手のライブを観賞し、空港に向う途中に災難に見舞われる。乗り合わせたタクシーが、運転を誤って電信柱に衝突したのだ。
 
 この事故でアグエロは肋骨を骨折し、全治2か月と言われる長期離脱を余儀なくされた。当人は29日にツイッターを更新し、「痛い。でも、僕は大丈夫だ。完治に向けて集中するよ」と毅然とした振る舞いを見せたが、メディアはプライベートの過ごし方に迫った。
 
 英紙『テレグラフ』は、事故に遭ったタクシーの写真を掲載したうえで、「彼は少なくとも2か月はプレーできないだろう。オフであったとはいえ、チェルシー戦の48時間前にオランダにいた理由をきつく問いただされるだろう」と言及した。
 
 だが、そうしたメディアの声をマンチェスター・Cの指揮官であるジョゼップ・グアルディオラは意に介していない。
 
 29日に行なわれた前日会見で記者から、「アグエロは大一番が近いのに海外旅行に行っていた?」と問われたスペイン人指揮官は、「休日だからね。私は警察じゃない」と一蹴。さらに「夜23時までオランダにいたことは問題ではないのか?」と迫る記者に自らの考えを示している。
 
「問題ないね。セルヒオは運転していなかったんだ。私は台所のガラスで指を切って2か月も離脱した選手を知っている。それも人生さ。休日に彼らが何をするかは知りたくない。私が父親であるならば、ピッチ内外のことに全責任を持つけどね。私にだって私生活もあるし、互いのことを詮索しないのも、ここで生きていくための規則だ」
 
 そう語ったペップは、さらにチーム作りに関する持論を展開した。

「私は毎日訓練を科す監督じゃない。なぜなら、選手には心身ともに休まる日が必要だからだ。休日は選手にとって幸せな日で、それを楽しんでもらいたい。だからセルヒオがオランダに行くことは問題にならない」
 
 現在、プレミアリーグで首位に立っているマンチェスター・C。そんなチームにおいて6ゴールを決めている主砲アグエロを、現地時間9月30日に行なわれる3位チェルシーとの大一番で欠くわけだ。その点についてはグアルディオラも、「とても痛い」と嘆いている。
 
 はたして、エースを抜いた状態で昨シーズンの覇者を倒すことはできるのか? チームの選手管理能力を外野からとやかく言われないようにするためにも、マンチェスター・Cはチェルシーから勝利を奪いたいところだ。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事