【日本代表】本田圭佑が現政権下で初の招集外…ハリルは「現時点では代表でプレーできない」

2017年09月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

パチューカは被災地支援を兼ねた欧州遠征へ出発。

コンディション面で指揮官の満足感を得られず、今回は招集を見送られた本田。ハリル政権下でのメンバー外は初だ。写真:佐藤明

 発表された24名の日本代表メンバーリストに、本田圭佑の名はなかった。国内組のみで臨んだゲームを除けば、現政権下で初の招集外となる。

 
 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はその理由をこう語った。
 
「今回は本田圭佑が入っていません。彼もまた怪我をしていた選手であり、コンディションを整えてもっとクラブで試合に出てほしいと思い、今回は招集しませんでした。コンディションを取り戻したら、また入れるかどうか考えたいと思います」
 
 さらに、「落選と考えていいのか?」という記者の質問に対しては、「現時点でのコンディションでは代表でプレーできないということ」と答え、明確な回答は避けた。「選手たちには試合に出ていないとワールドカップのメンバーは確約できないと話してある。高いパフォーマンスが条件。これと違った考えで準備をしている選手がいるとすれば、間違っていると伝えたい」とも語った。
 
 今回のメンバー発表の数時間前に、本田はメキシコ・リーグに出場。11節のクルス・アスル戦で終盤に登場し、89分に中央突破からゴールをマークした。パチューカは連敗を3で止めて星を4勝6敗(10節は未消化)とし、順位を12位に上げている。
 
 日本代表がニュージーランド、ハイチとの連戦を戦う国際Aマッチウイークで、本田はパチューカの欧州遠征に帯同する予定だ。ヘスス・マルティネス会長の肝煎りで、年末のクラブワールドカップに向けた強化を意図した2連戦。10月5日にセルタ(スペイン)の、同9日にはPSVアイントホーフェン(オランダ)の本拠地の乗り込む。
 
 さらにそのPSV戦は急きょ、メキシコを襲った巨大地震の復興支援チャリティーマッチを兼ねることが発表された。入場料はわずか2ユーロで、全収益金が被災地・被災者に義援金として寄付される。
 
 自身の公式ツイッターで50万ペソ(約312万円)の寄付とメッセージを公表し、「僕の立場でできるかぎりの助けになりたい」と語っていた本田。海外挑戦を始めたオランダの地に舞い降り、今度は全力プレーでメキシコの人びとを激励する。

【PHOTO】キリンチャレンジカップ日本代表メンバー24名


みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事