「ユニホームは着るな」「騒ぐな」マンUサポーターにロシア警察が異例警告

2017年09月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

警告を破った人間は重罰の対象に。

プレミアリーグでも首位マンCに同勝点の2位につけるマンU。そんな中、乗り込むロシアではサポーターを含めて厳しい戦いが強いられそうだ。 (C) Getty Images

 ヨーロッパリーグ王者として、今シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)に臨んでいるマンチェスター・ユナイテッドは、開幕節で難敵バーゼルを3-0で撃破。試合内容も上々で、これ以上ない完璧なスタートを切った。
 
 そんな前途洋洋なマンチェスター・Uは、9月27日(現地時間)にCLグループA第2節のCSKAモスクワ戦を敵地で迎える。
 
 その一戦を前にロシア警察は、マンチェスター・Uのサポーターたちに「街中でユニホームを着用しないように」と異例とも言うべき警告を発表している。英紙『デイリー・メール』が伝えた。
 
 今回、ロシアまで足を運ぶと見られているマンチェスター・Uサポーターの数は約2000人。同紙によれば、その熱狂的な集団に対してロシア警察は、「ユニホームなど、標的になりやすいチームカラー着用はせず、注目を集めるような行動は慎み、単独行動も避けてほしい」と通告したという。
 
 なぜ、ロシアが警戒を強めているかといえば、昨夏に英露両国間で起きたフーリガン同士の衝突に端を発している。
 
 フランスで開催されたEURO2016のグループステージでイングランドとロシアが対戦した際、スタジアム内で両軍サポーターが観客席で衝突。さらに試合後も、会場となったマルセイユの街中で警察を巻き込んだ暴力沙汰を起こすなど、大騒動を引き起こした。
 
 また、ロシアは来夏にワールドカップ開催を控えており、世に安全性を訴える意味でも、自国での暴動は避けたいところだろう。
 
 ロシア・サッカー連盟の安全委員長を務めるヴラディミール・マルキン氏は、「私も誰かを恐れ、疑うような真似はしたくない」としながらも、警戒を強めていると口にした。
 
「(マンチェスターから)遠征を計画している人々をサポートしたいとは思っている。だが、暴力行為を行なうことだけは許さない。これはロシア人も同じだ。ルールを破った人間には、適切な罰を与える。(英国人の場合)ロシアに長く居続けることになるかもしれない」
 
 世界大会の成功に向けて躍起になっているロシアへと乗り込むマンチェスター・U一行。はたして、試合は何事もなく行なわれるか? 注目の一戦は、9月27日(日本時間9月28日の3:45)にキックオフする。
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