C・ロナウドへの不適切発言と確執が、ファン・ニステルローイのマンU退団理由?

2017年09月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

あのファーガソンが手を焼いたファン・ニステルローイ。

20歳と若く、自己中心的なプレーも目立った当時のC・ロナウド(右)。そんな若きスターに脂の乗り切っていたファン・ニステルローイ(左)は…。 (C) Getty Images

 これまでは絶対的指揮官との起用法を巡る不和が退団の理由をされてきた。しかし、元オランダ代表FWルート・ファンニステルローイとマンチェスター・ユナイテッドの関係は、前者の悪態が理由なのかもしれない。地元紙『マンチェスター・イブニング・ニュース』など複数メディアが言及している。
 
 2001年からの5シーズンに渡ってマンチェスター・Uに在籍したファン・ニステルローイ。プレミアリーグなど公式戦219試合で150ゴールをマークしていたが、2006年夏にレアル・マドリーに移籍した。その主な理由として、当時の指揮官アレックス・ファーガソンと起用法を巡っての対立が指摘されてきた。
 
 しかし、真実は多少なりとも異なるようだ。マンチェスター・Uについて、詳報を伝えている地元紙が伝えたところによれば、ファーガソンの親友で、ジャーナリストのアラスター・キャンベル氏の手記内で、「ファン・ニステルローイが何をやらかすか、ファーガソンは把握しきれていなかった」と、綴ったというのだ。
 
 さらに同氏の手記には、百戦錬磨のファーガソンですら手を焼いたファン・ニステルローイの"問題行動"について記されている。英国大衆紙『サン』がその内容を伝えている。
 
「彼は非常に自己中心的だった。チームに我慢の限界が来たのは、クリスチアーノ・ロナウドがアルコール中毒で父親を亡くした時だった。彼はあろうことか、『新しい父親が見つかったじゃないか』と当時のアシスタントコーチだったカルロス・ケイロス(ポルトガル人)を指したんだ。それに対して、ケイロスがファン・ニステルローイに『ロナウドに敬意を表してほしい』と求めた。けど、彼は、『俺はここで誰もリスペクトしていない!』と啖呵を切ったんだ」
 
 手記には、「後にファン・ニステルローイは謝罪したが、C・ロナウドはそれを受け入れなかった」とも記されており、オランダ代表ストライカーは自らの言動で、己の首を絞めた格好となったようだ。
 
 クラブで残した数字だけをみれば、紛れもないレジェンドながら、サン紙は、ファン・ニステルローイがマンチェスター・Uファンからは英雄的な扱いを受けていないとまとめている。
 
 はたして、今回の手記で明るみになったことは真実なのだろうか?
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