延長か、今季限りか? 疑念渦巻くエジルの契約問題についてヴェンゲル監督の見解は!?

2017年09月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

エジル欠場のELではウィルシェアが登場!?

契約延長を完了していないことで、クラブOBからも批判を受けているエジル。果たして、その真意は!? (C) Getty Images

 ドイツ代表MFメスト・エジルとアーセナルの契約は2018年6月までとなっているが、いまだに契約延長は成されていない。当初は高額な年俸希望額に焦点が当てられていたが、現在では彼が来夏での移籍を望んで延長を拒否しているのではないかと見られている。


 9月14日(現地時間)に行なわれるヨーロッパリーグのグループステージ初戦、ケルン戦に欠場することも、彼への疑念を増長させているようだが、これは週末のプレミアリーグ第5節チェルシー戦に集中するという、アーセン・ヴェンゲル監督の方針によるものである。
 
 いずれにせよ、その去就に注目が集まっているエジルについて、ヴェンゲル監督は契約延長を期待し、その方向で進んでいると語っている。(『Omnisport』より)
 
「契約延長に向けての動きは8月31日以降、スローダウンしていた。これは、試合に集中する必要があったからだ。間もなくすれば、また交渉は再開する。(延長の成否については)現実となるように願っている」
 
 アーセナルでは、今夏にマンチェスター・シティ移籍が間近だったアレクシス・サンチェスがやはり来年6月までの契約となっており、こちらは延長しないことが確実になっているが、果たして主力のこれ以上の流出をヴェンゲル監督は防げるだろうか。
 
 なお、ELケルン戦で何人かの主力選手が温存されるのは前述した通りだが、そこで注目されるのが、ジャック・ウィルシェアである。
 
 天才的なテクニックを持つ生え抜きのMFは、そのキャリアにおいて長く怪我に苦しめられ、主力として定着できないまま、昨シーズンはボーンマスにレンタル移籍。今シーズン開幕前には、国外クラブから引き合いがありながらも、アーセナルで勝負することを選択した。
 
 とはいえ、なかなか出番が訪れない苛立ちから、U-23チームの試合で17歳の選手と諍いを起こしたり、SNSで不満をぶちまけたりと、ネガティブな事象で話題となってしまっていた。
 
 そんな彼に対し、ヴェンゲル監督は「(2010-11シーズンのチャンピオンズ・リーグ)バルセロナ戦のプレーを改めてビデオで見たが、あれこそ(高いパス成功率を記録した)がウィルシェアのプレーだ。彼はゲームを攻撃的に進める力に秀でている」と高く評価している。
 
 現状については、「彼はトレーニングでも非常にハングリーであり、プレーはシャープだ。まだベストではないが、彼は楽しんでおり、とてもポジティブな状況にある」とのこと。間もなく、トップチームで躍動する彼の姿を見ることができるだろうか。
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