本田圭佑、移籍後初先発も輝けず…パチューカは最下位相手にまさかの完敗

2017年09月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

孤立し続けた本田は、73分に交代。

本田は、下がってボールを受けるなど工夫を凝らしたプレーこそ見せたが、味方からのサポートを得られずに孤立した。 (C) Getty Images

 現地時間9月9日、メキシコ・リーグ8節で10位のパチューカは本拠地エスタディオ・イダルゴで、最下位のグアダラハラと対戦した。
 
 日本代表MFの本田圭佑は、パチューカ移籍後では初先発を飾り、4-2-3-1のトップ下に配置された。
 
 試合は立ち上がりから両チームともアグレッシブにボールを奪い合う展開に。そのなかでグアダラハラがスピーディーなサイドアタックからパチューカを攻め立てて、先手を取る。
 
 15分、左サイドからのCKの処理に行ったパチューカのGKオスカール・ペレスとDFのエマヌエル・ガルシアが交錯。ルーズボールをグアダラハラのマイケル・ペレスが豪快にゴールへと蹴り込んだ。
 
 味方同士の連係ミスから失点を喫したパチューカは、追い上げに転じたいところだったが、グアダラハラの積極的なプレッシングにボールを思うようにコントロールすることができず。本田もボールを収められずに起点となれない時間帯が続いた。
 
 その後もセカンドボールを取り続けたグアダラハラが主導権を握るようになると、パチューカの牙城を一気に崩す。
 
 まずは31分、敵ボックス内でのこぼれ球をハビア・ロペスが左足で流し込み、そして36分には左サイドを突破したロドルフォ・ピサーロのクロスボールをカルロス・フィエーロが冷静にゴールへと沈め、あっという間に3点を奪った。
 
 3失点を喫したパチューカは、その後もグアダラハラのタイトなマークの前に反撃への糸口を見いだせないまま、前半を折り返した。
 
 迎えた後半もパチューカは、グアダラハラのプレッシングに悩まされて決定機を創出するどころか、満足にボールポゼッションもさせてもらえずに相手ゴールから遠のいた。
 
 そのなかで本田は自陣に引いてボールを受けにいくなど工夫を見せたが、味方からのパスを引き出せずに孤立する場面が目立った。60分には相手ゴール前でFKのチャンスを得たが、ボールは大きく枠を外れた。
 
 苦戦の続いたパチューカだったが、執拗なサイドアタックからようやく一矢報いてみせる。67分、左サイドを打開したアンヘロ・サガルのライナー性のクロスにフランコ・ハラが頭で合わせてネットを揺らしたのだ。
 
 一気に攻勢を強めたいパチューカは、73分に本田を下げてホアキン・マルティネスを投入する。しかし、ここで指揮官のディエゴ・アロンソの行動が水を差す。
 
 80分、サイドライン際で相手選手を突き飛ばして退席処分を命じられたのだ。これによって和が乱れたパチューカは集中力を欠いて決定機を創出することすらできなかった。
 
 結局、最後まで精彩を欠き続けたパチューカは、グアダラハラに1-3と本拠地で黒星を喫することとなった。
 
 代表戦の影響もあってか、チームと同様に本来のパフォーマンスとは程遠いプレーに終始した本田。はたして、この汚名を返上できるのか? 次節は9月16日にアウェーでレオンと対戦する。
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