【W杯欧州予選】スペインが圧巻の8発大勝で首位通過に前進! 他グループは混戦模様に

2017年09月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

グループD、Iは4か国に首位の可能性あり

リヒテンシュタインに対しては、今予選では16ゴールを決めた。写真は6月のマケドニア戦でのシルバ。 (C) Getty Images

 9月5日(現地時間)、ロシア・ワールドカップの予選が世界各国で行なわれ、欧州では8節が終了した。


 この日の9試合で8か国目の本大会出場国は生まれなかったが、ロシア行きに大きく前進したのが、グループGのスペインだ。
 
 前節でイタリアとの大一番を3-0という大差で制し、勝点3のリードを奪って単独首位に立ったスペインは、その勢いを敵地でのリヒテンシュタインに持ち込んで、試合開始とともに怒涛の攻撃を仕掛けた。
 
 3分にFKからS・ラモスが頭で先制ゴールを決めると、15分にはモラタがやはりヘディングシュートでゴールネットを揺らしてリードを広げる。その直後には、相手GKのミスからイスコが3点目、さらに39分にはシルバがFKを直接決め、前半で早くも勝利を確定させる。
 
 しかし、後半も手を緩めることなく、51分に交代出場のアスパスが味方のシュートの跳ね返りを詰めて4点目、その3分後にはモラタがこの日2点目のゴールを難なく相手ゴールに流し込む。63分にアスパスも2点目、そして最後はデウロフェウのクロスがリヒテンシュタインのオウンゴールが誘発した。
 
 ホームでの対戦(1節)に続いて8-0の勝利を飾ったスペインは、勝点を22に伸ばした。イタリアが53分のインモービレのゴールを守り切ってイスラエルに勝ったことで、王手をかけるまでには至らなかったが、両国の得点失点差は17(スペイン29、イタリア12)に広がった。
 
 スペインは残り2試合でアルバニア(10月6日)、イスラエル(10月9日)と対戦。油断は大敵だが、実力的には明らかな開きがあり、このグループはスペインが首位通過、イタリア(今後はマケドニア、アルバニアと対戦)がプレーオフに回る公算が大となってきた。
 
 グループDでは、セルビアがアウェーでアイルランドを下し、勝点を15に伸ばして首位を奪取。アイルランド(勝点13)、ウェールズ(11)、オーストリア(9)に数字上はまだ首位の可能性はあるが、オーストリア、ジョージアという下位との試合を残したセルビアが、優位に立ったと言えよう。
 
 最後にグループI。こちらはトルコが首位クロアチアを、アイスランドが2位ウクライナを下したことで、順位の変動ともに勝点差が一気に縮まり、大混戦模様を呈してきた。
 
 10月6日の3位トルコ(勝点14)対2位アイスランド(勝点16)、10月9日の4位ウクライナ(勝点14)対首位クロアチア(勝点16)という上位の直接対決が、リーグの趨勢を決するだろう。
 
 この日の9試合の結果は、以下の通りである。
 
グループD
アイルランド 0-1 セルビア
オーストリア 1-1 ジョージア
モルドバ 0-2 ウェールズ
グループG
イタリア 1-0 イスラエル
リヒテンシュタイン 0-8 スペイン
マケドニア 1-1 アルバニア
グループI
アイスランド 2-0 ウクライナ
コソボ 0-1 フィンランド
トルコ 1-0 クロアチア
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