【W杯欧州予選】ベルギー、欧州勢として予選突破一番乗り! フランスはホームで格下に引き分け

2017年09月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

オランダは土俵際で踏み止まったが…

ルカク(9番)の決勝点で6つ目のW杯出場国となったベルギー。本大会でも注目を集めること必至である。 (C) REUTERS/AFLO

 9月3日(現地時間)、ロシア・ワールドカップ欧州予選の9試合が行なわれ、6つ目の本大会進出チームが生まれた。

 
 開催国ロシアに次いで、欧州勢として本大会へ駒を進めたのはグループHのベルギー。敵地でギリシャを2-1で下した結果、勝点を22まで伸ばし、残り2試合で2位ボスニア・ヘルツェゴビナに8勝点差をつけたことで、首位が確定した。
 
 引いてカウンター狙いのホームチームに苦しんだベルギーは、70分にヴェルトンゲンのミドルで先制。その3分後にゼカの同点ゴールを許したものの、直後にルカクがヘディングシュートを決めて勝ち越し、そのリードを守り切った。
 
 2大会連続12回目の本大会出場となったベルギー。屈指のタレント集団はより熟成度を増しており、前回大会、そしてEURO2016で挙げたベスト8という成績を超えることができるか、今から楽しみである。
 
 この結果を受けて、グループHの興味はプレーオフ圏内の2位争いに移る。2位に浮上したボスニア・ヘルツェゴビナの勝点は13、3位に転落したギリシャの勝点12ということで、残り2試合は互いに絶対に落とせないが、前者はベルギーとの対戦を残している分、やや不利か。
 
 グループAでは、波乱が起こった。前節で強豪オランダを4-0で撃破したフランスが、ホームで最下位のルクセンブルクからゴールを奪うことができず、勝点1を得るに止まったのである。
 
 試合はルクセンブルクが完全に引き、これをフランスがいかに崩すかだけが見どころといった内容だったが、こういった展開をフランスは苦手としており、今回も決定的な崩しを図れないまま、90分を過ごすことに。一方で、ルクセンブルクの奮闘は印象的だった。
 
 同じグループでは、崖っぷちに立たされたオランダが、ホームでブルガリアを3-1で破り、土俵際で踏み止まった。
 
 7分にプレッパーが左からのクロスに合わせて先制ゴールを奪ったオランダは、ボールポゼッションで完全に相手を上回って攻勢を保ち続ける。67分にロッベンが位置取りの良さを見せて2点目。直後に追い付かれるも、80分にプレッパーが2点目を頭で決め、勝利を確定させた。
 
 オランダは勝点を13とし、ブルガリアを抜いて3位に浮上。なお、スウェーデンは敵地でベラルーシを4-0で破ったことで、1位フランス(勝点17)に勝点で1差に迫った。
 
 首の皮一枚つながったオランダだが、依然として厳しい状況にあることに変わりはない。残りの試合はベラルーシ戦(10月7日)とスウェーデン戦(10月10日)。最終節の直接対決で同勝点に並ぶことは可能だが、現時点で得失点差はスウェーデンが5上回っている……。
 
 この日、行なわれた9試合の結果は以下の通りである。ポルトガルはハンガリーを下して2位以内を確定。残り2試合で、勝点3差で首位のスイスを追う。10月10日には直接対決が控えている。
 
グループA
ベラルーシ 0-4 スウェーデン
オランダ 3-1 ブルガリア
フランス 0-0 ルクセンブルク
グループB
フェロー諸島 1-0 アンドラ
ラトビア 0-3 スイス
ハンガリー 0-1 ポルトガル
グループH
エストニア 1-0 キプロス
ギリシャ 1-2 ベルギー
ジブラルタル 0-4 ボスニア・ヘルツェゴビナ
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