ネイマール、国際移籍証明書が届かずに今週末も欠場に…。フランスでは「スペインの報復」と憶測が

2017年08月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

仏紙はパリSGが地団駄を踏んでいると報道。

代理人を務める父親(左)とともにパリSGの開幕戦をスタンドから眺めたネイマール。ピッチに立つ日はいつになるのか? (C) REUTERS/AFLO

 史上最高額でバルセロナからパリ・サンジェルマンに移籍したブラジル代表FWのネイマール。そのデビュー戦は一体いつになるのだろうか? それは少なくとも今週末ではなさそうだ。英紙『デイリーメール』が報じている。
 
 ネイマールは現地時間8月3日に弁護士を介して契約解除金2億2200万ユーロ(284億円)を自らバルサに支払って、パリ・サンジェルマンへ正式移籍。翌4日には入団会見を行なってもいた。
 
 8月5日に本拠地パルク・デ・プランスで開催されたアミアンとのリーグ・アン開幕戦でネイマールは、試合前に「君たちと一緒にトロフィーを勝ち取りたい」とサポーターたちへ挨拶。しかし、その試合は出場するために必要な国際移籍証明書の手続きが間に合わずに欠場。スタンドから観戦するに留まっていた。
 
 開幕戦は急転直下の移籍からわずか2日後であったため、国際移籍証明書が間に合わないのも無理はなかった。しかし、いまだにその書類がスペイン・サッカー連盟(RFEF)から届いていないという。現地時間8月10日時点で出場資格を得られていないネイマールは、8月13日に行なわれるギャンガン戦の欠場が濃厚となった。
 
 まだ、バルサに所属していたとはいえ、ネイマールは今夏のプレシーズンで3試合3ゴールと状態の良さを見せつけ、入団会見でも、「僕はサッカーに飢えている。いつだってプレーできる」とやる気を漲らせていた……。
 
 そんな当人の思いとは裏腹にいまだスペインから届く気配がない国際移籍証明書。デイリーメール紙は、「フランス国内では、巨額マネーで人気選手を引き抜いたパリSGに対するスペイン側の報復行為なのでは? という憶測が飛んでいる」と伝えている。
 
 一方で別の見方も浮上している。フランス・サッカー連盟のノエル・ル・グラエ会長は、7月13日にRFEFのアンヘル・マリア・ビジャール会長とその息子のゴルカ氏ら複数の役員が汚職と横領で逮捕されたため、「その問題が影響していると思う」と話したという。
 
 とはいえ、パリSGとしては、サッカー史に残るメガディールで連れてきた一大スターを早くピッチに立たせたいところだろう。フランス紙『レキップ』は、「手続きが遅れる可能性を考慮し、FIFAやUEFAに無暗に働きかけられない」と、パリSGが地団駄を踏んでいると伝えた。
 
 はたして、ネイマールがデビューを飾る日はいつ訪れるのだろうか――。
 
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