マティッチのマンU移籍が間近! モウリーニョは「獲得は限りなく高い」と確信

2017年07月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

すでにマンUの練習着姿も流出しているマティッチ。

2014年にチェルシーがベンフィカからマティッチ(左)を買い戻した際に、それを進言したとされるモウリーニョ(右)。そんな師弟関係を築いてきた両者が再タッグを組む日も近い。 (C) Getty Images

 現地時間7月30日、チェルシーに所属するセルビア代表MFのネマニャ・マティッチが、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍を決めたようだ。英国メディア『BBC』が報じている。
 
 同メディアによれば、両クラブから公式発表はないものの、すでにマティッチはメディカルチェックも済ませており、マンチェスター・Uは移籍金4000万ポンド(約58億円)を支払うと見られている。
 
 マティッチは2005年に母国リーグのコルバラでプロデビュー。2009年夏にチェルシーへ移籍するも、フランク・ランパードやミヒャエル・バラックといった名手との競争に勝てず、翌夏にオランダのフィテッセへレンタル移籍。そして2011年1月にダビド・ルイスの獲得オプションに含まれる形でベンフィカへと完全移籍した。
 
 チャンスを得られなかったチェルシー時代とは打って変わって、出場機会を与えられたベンフィカでマティッチの才能は開花。その活躍ぶりが認められて2014年1月に2100万ポンド(約30億4500万円)でチェルシーに復帰し、2度のプレミアリーグ制覇(14-15、16-17)に貢献した。
 
 今夏はマンチェスター・Uに加え、インテルとユベントスも獲得を目指していると報じられたマティッチは、チェルシーのプレシーズンツアーには帯同せず、移籍が濃厚視されていた。そうした状況下でセルビア代表MFに急接近したのは、かつての恩師ジョゼ・モウリーニョが率いるマンチェスター・Uだった。
 
 ヴィクトル・リンデロフ(←ベンフィカ)とロメル・ルカク(←エバートン)をすでに獲得していたマンチェスター・Uだったが、モウリーニョは補強には満足していないようで、「今の我々に必要なのは、チームにバランスとオプションをもたらすMFだ」とボランチの獲得を訴えていた。
 
 マンチェスター・U就任2年目でプレミアリーグ戴冠を至上命題に掲げるモウリーニョにとって、攻守でハイクオリティーなチェルシー時代の教え子は、まさに理想の人材だと言えるだろう。
 
 ポルトガル人指揮官は、7月30日の会見で「ニュースが飛び込んでくるのを待っている。彼はここに来ることを強く、強く望んでいる。選手が移籍を希望する場合、その可能性は限りなく高い」とマティッチの加入が近づいていることを仄めかしていた。
 
 さらに同日には、SNS上にマティッチがマンチェスター・Uの練習着を着た写真が出回っており、「獲得は決まった」と確定情報だと位置づけている見方も多い。
 
 これまでチームのバランサーを務めてきた36歳のベテランMFマイケル・キャリックが、チャンピオンズ・リーグや国内での戦いなどの過密日程をフルにこなせなくなっているなかで、8月1日に29歳となるキャリアの絶頂期にあるマティッチの加入は、マンチェスター・Uにとって頼もしい限りだろう。正式発表が待たれる。

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