【大宮】マルセロ&カウエが低迷打破の“救世主”に?|新助っ人インタビュー

2017年07月26日 古田土恵介(サッカーダイジェスト)

「ロングシュートで違いを作れると思っている」(マルセロ)

この夏に大宮へ加入したブラジル人コンビ。マルセロ(右)は強烈なシュート、カウエ(左)はパスワークでJ1残留の切り札として期待される。写真:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

 今季開幕から低空飛行を続けていた大宮は6月22日、韓国・Kリーグの済州からFWマルセロ・トスカーノを完全移籍で獲得(この時点では加入内定。正式契約の締結は同29日)。
 
 さらに7月14日、ポルトガルのモレイレンセからMFカウエ・セシリオを補強している(13日には韓国世代別代表経験もあるキム・ドンスの加入を伝える公式リリースが発表された)。
 
 このブラジル人コンビは、文字通り"クラブの救世主"となれるのだろうか。19節の神戸戦を目前に控え、クラブハウスでマルセロ&カウエを突撃取材。浮沈のカギを握る新加入選手のインタビューをお届けする。
 
――◆――◆――
 
――チームへのフィット度は?
 
マルセロ:中断期間の嬬恋キャンプでは後半戦を中心にしたメニューをこなしましたが、自分たち新加入選手がチームにフィットするためには良いトレーニングでした。
 
 課題は大宮の戦術やリズム、戦い方に一刻も早く慣れることでしたから。実戦形式の練習で馴染んできたと思っていますし、手応えも感じられています。
 
カウエ:嬬恋でのキャンプを終えて、さらにトレーニングマッチを2試合こなしたことで(7月22日に45分×2本のG大阪戦、23日に45分×2本の湘南戦)、チームとしての戦い方はイメージできています。
 
 あとは細かい部分を詰めていく必要がありますが、「どのポジションに入ってどんなプレーをすればいいのか」は理解していますし、良いトレーニングを重ねれば、必ず良い結果につながると思っています。
 
――現在のコンデイションは?
 
マルセロ:移籍してくる前にプレーしていた韓国や母国ブラジルとは気候が違いますし、暑さに慣れることがキャンプでのひとつの目標でした。しっかり適応できていますし、体調面は非常に良くなっています。
 
カウエ:動けていますし、とてもいいですね。順調です。
 
――Jリーグの印象は?
 
マルセロ:Jリーグはテクニックのある選手が揃ったリーグなので、ブラジル人にとってはやりやすいと思います。戦術を理解し、きちんとフィットできれば必ず力になれると信じています。
 
カウエ:マルセロも言っているように、ブラジルのサッカーに通じる部分はたくさんありますね。大宮は「ボールを握る」サッカーを志向していますから、自分たちのテクニックは生きるでしょう。僕らが役割を果たせればチームも良い方向に進むはずです。
 
――自身の特長とサポーターに見てもらいたいプレーを教えてください。
 
マルセロ:大宮には足もとの技術に優れた選手が多い。そのなかで、ロングシュートで違いを作れると思っています。積極的にシュートを打っていきたいですね。あとはラストパスにはこだわりを持っていますし、常に狙っています。味方に良いボールを出してゴールにつなげたい。
 
 守備面も連動性を意識して、精一杯走り続けたいです。ガッツのあるプレーをピッチ上で表現できれば、サポーターの皆さんにもきっと認めてもらえると思います。
 
カウエ:ビルドアップで貢献することが求められているもののひとつ。積極的にプレーに関与して、前線に良いパスを供給できればと思います。選手としてキャリアは長いほう(2009年にブラジルのサント・アンドレでデビュー)なので、その経験も生かしたい。
 
 また、どんな時でも活力溢れるプレーをサポーターの皆さんに届けたいですね。どんなに体力的にキツい場面でも走り続ける。最後まで諦めずに戦い続けます。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事