担当者の認識不足も… Jリーグが入場者数水増しの長崎に制裁「責任は決して軽くない」

2017年07月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

けん責と制裁金300万円が下される。

J2リーグでは4位と好位置につける長崎。チームが好調なだけに、ピッチ外の不始末は残念だ。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 Jリーグは7月25日、J2のV・ファーレン長崎が公式戦入場者数を合計で約2万人上乗せして発表していた件について、クラブに対しての制裁を発表した。
 
 それによると、長崎は2015シーズン開幕から2017シーズン第6節までのホームゲーム45試合で、入場者数を少なく見積もって約2万人上乗せして発表。入場者の実数以外に運営関連スタッフや入場券を持たない無料観客等を入場者数に上乗せしていたという。
 
 制裁内容は、①けん責(始末書をとり、将来を戒める)、②制裁金300万円となっている。Jリーグは制裁理由のなかで、「開幕当初から入場者実数の発表を行なうことで透明性を保ち、スポンサーやファン・サポーター等の信頼を得てきたことを勘案すれば、Jリーグ全体の信頼を失墜させる行為である」とクラブを非難。「入場者数の上乗せは足掛け3年に渡っており、責任は決して軽くない」としている。
 
 一方で今回の事態を引き起こした背景には、「入場者算定ルールに関する担当者の認識不足」もあったとしており、さらには内部調査による自己申告であったことなども勘案して、制裁内容を決定したという。
 
 長崎はJ2リーグで24節終了現在、首位と勝点6差の4位と好位置につけている。
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