「君が言い出してくれなきゃ…」モウリーニョが獲得断念のベイルに本音をポロリ

2017年07月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

通用口でハグを交わしながら…。

クラブの象徴になりうるプレーヤーとしてベイル(右)の獲得を狙っていたモウリーニョ(左)。当人を目の前にして本音をこぼしてしまった。 (C) Getty Images

 思わず本音が漏れてしまったということなのかもしれない。マンチェスター・ユナイテッドの指揮官ジョゼ・モウリーニョが、レアル・マドリーとプレシーズンマッチで対戦した際に、ガレス・ベイルに通用口でかけた言葉が話題を呼んでいる。
 
 現在、アメリカでのプレシーズンツアー中のマンチェスター・Uは、現地時間7月23日にR・マドリーと対戦。結果はPK戦の末にマンチェスター・Uが勝利を収めたが、話題の会話はその試合前に交わされていた。
 
 2010年から13年までR・マドリーを指揮したモウリーニョが、かつて指導した選手たちとピッチへと繋がる通用口で握手と会話を交わしていくなか、そこにベイルが通り掛かった。するとポルトガル人指揮官は、ウェールズ代表FWを抱きしめて次のような言葉をかけた。
 
「私には、君を買うことができないよ。君が言い出してくれなきゃね」
 
 ベイルがR・マドリーに加入したのは、モウリーニョがクラブを離れた直後の13年の夏。よって2人は師弟関係にあったわけではない。しかし、モウリーニョがウェールズ代表FWの実力を評価し、チームに求めているのは周知の通りだ。
 
 モウリーニョとマンチェスター・Uが、かつてクラブのシンボル的存在として名を馳せた同じウェールズ人のライアン・ギグスのような存在にベイルもなれると確信し、獲得を熱望しているという報道は、これまでに英国メディアを中心に飛び交ってきた。
 
 しかし、現地時間7月22日に英紙『ミラー』は、モウリーニョが「ベイルはR・マドリーに残留すると確信した。もう、彼の獲得オペレーションは終わった。無駄な時間の消費はしない」とコメントしたと伝え、移籍話は立ち消えになったとみられている。
 
 R・マドリーとは22年6月までの契約を結んでいるベイル。それだけに、獲得には莫大な契約解除金がかかることは必至。当人が退団を望み、マンチェスター・U行きを希望しない限り、現時点での移籍は非現実的だと言えるだろう。
 
 そんな状況下に、思わず本心を明かしてしまった(?)モウリーニョ。相手指揮官からの言葉に苦笑いを浮かべたベイルが、マンチェスター・Uに移籍する日は訪れるのだろうか?

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