ドルトムントSDが「今夏のオーバメヤン移籍はなくなった」と明言! ただし…

2017年07月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「結局は何も起きない」とボシュ監督

ミランと個人合意に達したという報道もあったオーバメヤンだが、ここまでのドルトムントの親善試合でも存在感と重要性を示した。果たして、このまま残留となるか。写真はICCのミラン戦。 (C) Getty Images

 7月18日、夏恒例のインターナショナル・チャンピオンズカップでドルトムントとミランが対戦。中国・広州で行なわれた一戦は、前者が3-1で勝利を飾った。


 この試合、2点を挙げて勝利の立役者となったのが、エースのピエール=エメリク・オーバメヤンだ。1点目(決勝点)はPK、2点目はカウンターからのものだった。
 
 相変わらずの決定力の高さを見せつけたオーバメヤンだが、彼については今、その去就にも注目が集まっている。ミランが補強のターゲットであることを明言し、チェルシーもこの数日、獲得を狙ってドルトムントに接触しているという。
 
 しかし『ESPN』によると、ドルトムントはもう、今夏に彼を放出しないことを決断したようである。これはミヒャエル・ツォルクSDが明言したもので、その理由は「今からでは、彼の代わりになる選手を補強する時間がない」ということだ。
 
 ただし、完全に扉を閉めるのではなく、1億ユーロ(約128億円)以上、しかも今週末までのオファーなら考えると、『キッカー』『WAZ』などは報じている。以前には、オーバメヤン獲得に必要な額は7000万ユーロ(約90億円)といわれていたが、この"増額"からもドルトムントの考えと姿勢が窺える。
 
 この件について、新監督のペテル・ボシュは「移籍マーケットが開いている限り、このような噂は常に付きまとう。おそらく8月末までに、他の選手にも同じような噂が出てくるのではないだろうか」と語っている。
 
 オーバメヤンの移籍騒動については、「素晴らしい選手で、自分のチームに彼のような選手がいることは、とてもハッピーなことだ。いなくなるとしたら大きな問題となるが、実際には、彼はドルトムントにいる。問題は何もない」と意に介していない。
 
「これが、現在のフットボールの世界だ。でも、結局は何も起きない」というボシュ監督の言葉通り、来る新シーズン、ガボン代表のストライカーはこれまで通り、ドルトムントの一員としてゴールを奪い続けることになるのか。この数日の事の動きには要注目だ。
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