J1首位相手にボール保持率70%のセビージャ。柿谷も「見ての通りパスのスピードで…」

2017年07月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「スペインリーグの強さをまじまじと感じられた」

スペインの強豪・セビージャとの親善試合を行なったC大阪。柿谷(8番)は「パススピードの違い」を痛感。(C) J.LEAGUE PHOTOS

[StubHubワールドマッチ2017]C大阪 1-3 セビージャ/7月17日/ヤンマー長居
 
 18節終了時でJ1リーグの首位に立つセレッソ大阪が、昨季スペインリーグ4位のセビージャと対戦。1-3というスコア以上の実力差を見せつけられ、完敗した。キャプテンの柿谷曜一朗は試合後のインタビューで「負けて残念。スペインリーグの強さをまじまじと感じられた」と語り、彼我の違いを見せつけられる形となった。
 
 試合は立ち上がりの4分、敵陣左サイドに進入した柿谷のクロスから水沼宏太のヘディングシュートがセビージャゴールを強襲。しかし、相手GKセルヒオ・リコの好守に阻まれ得点ならず。序盤はプレシーズンのトレーニングを開始して間もないセビージャを相手にC大阪も見せ場を作る。
 
 しかしその後は徐々にセビージャも本領を発揮。MFステベン・エヌゾンジを中心とする、流れるようなパスワークでC大阪のディフェンスを次第に崩しに掛かると、42分にワルテル・モントージャのミドルシュートのこぼれ球に反応したウィサム・ベン・ヤーデルが押し込み先制した。前半は1-0で折り返したが、ボール保持率ではセビージャが72%と圧倒。怪我で欠場の清武弘嗣を除けば、ほぼベストメンバーのC大阪を相手にセビージャが格の違いを見せつける。
 
 後半も途中出場のガンソが左足アウトやノールックのスルーパスでスタンドを魅了。55分には、そのガンソのスルーパスからPKを獲得したセビージャが追加点を挙げる。80分に福満隆貴のゴールで1点差に詰め寄られるものの、終了間際にルイス・ムリエルが守備の連係の隙を突いてダメ押し。3-1でセビージャが快勝を収めた。
 
 結局、前後半を通じてC大阪はセビージャに70%近いボール支配率を許し、21本のシュートを撃ち込まれた(※C大阪は6本)。柿谷も試合を振り返って「見ての通り、パスのスピードといったところは、全選手のレベルが高い。そういう部分で翻弄されていた」と、ワールドクラスのレベルの高さを痛感。失点シーンに関しては、「ミスからの3失点だった。そういうところをなくして、守り切れるようにしていきたい」と反省を語った。
 
 また、現在首位に立つJ1リーグでの戦いについては、「今の順位(1位)をしっかり守り続けていけるように頑張りたい」と、初優勝が懸かる後半戦への意気込みを語っていた。
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