いまJで最もゴールが見られるのは千葉! 3連勝で3戦計14得点・8失点!

2017年07月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

リーグトップの39ゴールをマーク。

清武は4試合連続得点をマーク。3連勝のチームを上昇気流に乗せている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 J1と同様、後半戦がスタートしたJ2リーグは7月8日、22節の7試合が各地で開催された。フクダ電子アリーナでは、カマタマーレ讃岐をホームに迎えたジェフ千葉が4-3と撃ち合いを制し、3連勝を達成。8日終了時点の暫定で9位に浮上している。

 千葉は1-2とリードされた68分に一度は清武功暉のヘディングシュートで追いついたものの、再び讃岐に勝ち越しを許す苦しい展開を強いられた。それでも千葉は80分、83分とラリベイが2ゴールをゲット。4-3の逆転勝ちを収めた。ラリベイは来日初のハットトリックを達成している。

 この試合が象徴するように、千葉は3連勝を達成した3試合すべてで撃ち合いを演じる刺激的なゲームを展開している。連勝の起点となった20節の岐阜戦では、両チーム合計10のゴールが生まれる乱打戦を6-4で制し、続く21節の大分戦を4-1と快勝。そして今節勝利した讃岐戦も4-3と再び点の取り合いに。ここ3試合で奪った得点は、計14点。一方で、失点も合計で8点と、良くも悪くもゴールがたくさん生まれるチームとなっている。

 シーズンここまでの合計を見ても、39得点はJ2リーグ最多。また35失点もリーグ4番目の多さで、トップ10内のチームでは最も多い。

 見る側にとっては数多くのゴールが生まれ、サッカーの醍醐味を存分に味わえる試合が多いのだが、一方で失点の多さは安定感のなさにもつながっている。事実、今季は現在も継続中の3連勝まで、一度も連勝がなかったのだ。

 今季就任したフアン・エスナイデル監督の下、千葉は最終ラインを果敢に上げるハイラインと前線からのハイプレスをベースに、Jリーグでも屈指の攻撃的なスタイルにチャレンジ。そのディフェンスラインの高さが時に仇となり、ロングボールで背後を突かれては失点を重ねてきた。だが、ここに来て前線の清武がリーグ4戦連発、ラリベイも3戦連続ゴールをマークするなど、攻撃陣にエンジンがかかってきた。

 讃岐戦後のエスナイデル監督も「こういう試合は盛り上がるというのは分かったと思うが、試合の入りや守備は良くなかった。ただ、攻撃のところでは我々は素晴らしいものがあることを証明できた」と語り、今後へ向けた収穫と課題を感じ取っているようだった。

 首位の湘南とは勝点11差。逆転が不可能な数字ではないだけに、昇格レースの台風の目となるのか、注目されるところだ。
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