巻き返しを誓うレスター、“カンテの穴”を埋めるべくセビージャ主将を引き抜く!

2017年07月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

イボーラ、「プレミアリーグが楽しみ!」と意気込む。

すでにチームに合流しているイボーラ。オーストリアでのチームキャンプにも帯同するという。 ※写真はレスターのツイッターより

 現地時間7月6日、レスターは公式サイトで、セビージャからスペイン人MFのビセンテ・イボーラを獲得したと発表した。
 
 2日前には、すでにセビージャが移籍を公表していたが、メディカルチェックなどを無事に終えて、レスターも正式発表する運びに。契約期間は2021年までの4年で、移籍金は公表されていないが、イギリス・メディア『スカイスポーツ』によれば1250万ポンド(約18億4000万円)になるという。
 
 レバンテの下部組織出身のイボーラは、08年にトップチームにデビュー。13年にセビージャへ移籍し、加入1年目から主力として活躍、ヨーロッパリーグ(EL)の3連覇などに貢献した。在籍4年間で公式戦170試合に出場して30得点を記録。15年からは主将を務めていた。
 
 29歳にして初の国外挑戦に臨むイボーラは、「レスターに加入できてとても嬉しいし、新しいチームメイトと一緒に、プレミアリーグを経験することが楽しみだ。彼らとはすでに、クラブやこの街について話をした。スタートが待ち切れない」と、公式サイト上で意気込みを語っている。
 
 また、指揮官のクレイグ・シェイクスピアは、「ビセンテが加入してくれて本当に嬉しい。スペインのセビージャで素晴らしい経歴を持つ選手だ。チームに激しい競争を生むだろう」と期待を込めた。
 
 リーグ王者として臨んだ昨シーズンのレスターは、一時、降格圏の17位に沈むなど低調なパフォーマンスに終始。2月に優勝監督のクラウディオ・ラニエリを解任し、ヘッドコーチのシェイクスピアを昇格させたことを機に、何とか盛り返して12位でフィニッシュしたものの、そこにプレミアリーグを制したときの勢いはなかった。
 
 そうした不調の主因として指摘されたのが、ボランチとしてチームの心臓となっていたエヌゴロ・カンテの退団だ。シーズン前にこのフランス代表MFをチェルシーに引き抜かれたレスターは、ダイナミズムを欠いた。
 
 代役として補強したナンパリス・メンディは怪我を繰り返して戦力にならず、シーズン途中に加えた19歳のディディは戦力にこそなったが、若さゆえの判断ミスも目立って、カンテの穴は埋めきれなかった。
 
 捲土重来を期するレスターにとってボランチの補填は重要な課題となっており、中盤のセンターに加え、CBとしても機能するイボーラの加入は、チームにとって大きなメリットとなるだろう。
 
 すでに、ハルからイングランド人CBのハリー・マグワイアを獲得しているレスター。他にもトロイ・ディーニー(ワトフォード)やケレチ・イヘアナチョ(マンチェスター・C)などとの交渉も伝えられており、今夏はまだまだ動きがありそうだ。
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