止まらぬエバートンの大型補強! 次はルーニーとジルーのダブル獲りを画策

2017年07月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

ルーニーは驚きのフリートランスファーで!

ルカクとバークリーの放出が予想されているエバートン。ルーニー(左)とジルー(右)の実力者を加えられれば、戦力ダウンは避けられるだろう。 (C) Getty Images

 今夏は4人のレギュラークラスを獲得し、投下額の合計がプレミアリーグ最高の8330万ポンド(約116億6200円)に達しているエバートン。その怒涛の補強はまだ、終わる気配がないようで、英紙『サン』は、同クラブがさらに2人の主砲獲得を目論んでいると伝えた。
 
 新進気鋭のGKジョーダン・ピックフォードをクラブ史上最高額の2423万ポンド(約33億9000万円)でサンダーランドから獲得したエバートンは、続けざまにアヤックスからダフィ・クラーセンを2295万ポンド(約32億1300万円)で引き抜いた。
 
 7月3日には、マンチェスター・Uやリバプールなども獲得を目指していた俊英CBのマイケル・キーンを、バーンリーからピックフォードと同額の2423万ポンド(約33億9000万円)で奪取する。

 さrに同日、バルセロナのカンテラ出身で、昨シーズンはマラガで14ゴールを挙げていたCFサンドロ・ラミレスと510万ポンド(約7億1400万円)で契約を締結させた。
 
 市場の人気銘柄たちを矢継ぎ早に獲得し、ビッグクラブを出し抜いたエバートン。サン紙は、さらなる補強戦略として、ウェイン・ルーニー(マンチェスター・U)とオリビエ・ジルー(アーセナル)の2枚抜きを画策していると報じた。
 
 同紙によれば、2002年から04年までエバートンでプレーしたルーニーは、アメリカでキャンプ中のマンチェスター・Uに合流せず、早ければ今週中に契約を結ぶという。
 
 これまでルーニーは自身の去就について、「家族と話し合って決める」と明言を避けてきたが、サン紙は「両クラブの情報筋によれば、ウェインはコリーン夫人と未来について話し合った末、オファーに『イエス』を言ったようだ」と綴っている。
 
 マンチェスター・Uとの契約は19年6月まで残っているルーニーだが、同紙は「信じられないことに、ユナイテッドは無償での放出を容認するつもりだ」と驚きをもって伝え、エバートンが同選手と「週給250万ポンド(約3億5000万)の2年契約を結ぶ」と見立てている。
 
 エバートンといえば、ロメル・ルカクを約9000万ポンド(約126億円)でチェルシーに、そしてロス・バークリーを5000万ポンド(約70億3000万)でトッテナムへ売却する見込みとされているが、その売却益を利用して狙っているのが、フランス代表FWのジルーだ。
 
 アーセナルがリヨンからCFのアレクサンドル・ラカゼットと合意済みであることから、出番を失うと予想されているジルーに、エバートンは2000万ポンド(約28億円)でオファー中だという。

 このことは、エバートンのスカウトであるカルロ・ジャコモッツィも、イタリアのラジオ番組で「2000万ポンドで契約を結ぶ予定だ」と認めている。
 
 今夏、ジルーに対してはウェストハムも触手を伸ばしていると『スカイスポーツ』など複数の英国メディアが報じていたが、当人が「僕はタイトルを獲得するのが大好きだ。ここで良い旅を続けたい。ベストを尽くすつもりだ」とアーセナルの公式サイトでコメントを発表し、移籍話は立ち消えていた。
 
 しかし、タイプは違えど、同じCFのラカゼット獲得が寸前に迫っているとあっては、ジルーが退団を決意することは想像に難くない。ビッグクラブ顔負けの大型補強を展開するエバートンでなら、本人が望むタイトル奪取も可能だろう。
 
 プレミアリーグのトップ6への仲間入りを目指しているエバートン。右肩上がりの成長曲線を描いているクラブは、野望を実現するための大型補強に成功するだろうか? 今後の動向に、引き続き注視したい。
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