アーセナル、今夏の「トップクラスの補強」はラカゼットで決まり? クラブ史上最高額の64億円で迫る!

2017年07月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

リヨンはアーセナルのオファーを一蹴も…。

昨シーズンはリーグ・アンで28ゴールをマーク。3シーズン連続の20ゴールを達成したラカゼットの決定力が加われば、アーセナルにとってはこれ以上ない補強となるが……。 (C) Getty Images

 現地時間6月29日、アーセナルのイバン・ガジディスCEOは、サポーターに「トップクラスの補強を目指す」と公言した。そして30日、『BBC』や『ガーディアン』など複数の英国メディアは、アーセナルがリヨンに所属するフランス代表FWのアレクサンドル・ラカゼットの獲得に迫っていると報じている。
 
 レアル・マドリーらが狙うモナコのキリアン・エムバペの争奪戦に加わっていたアーセナル。だが、移籍金が天文学的な数字にまで高騰している18歳の超新星は断念したようだ。アーセン・ヴェンゲル監督は、昨夏も獲得に動いたラカゼットにターゲットを絞ったという。
 
 そのラカゼットは今夏、アトレティコ・マドリーへの移籍が有力視されていた。実際、リヨンのジャン=ミシェル・オラス会長は、同選手とアトレティコの間で口頭合意があったと明かしている。
 
 しかし、現地時間6月1日にスポーツ仲裁裁判所が、FIFAから補強禁止処分の言い渡されていたアトレティコの処分軽減・撤回の求めを棄却。これによりアトレティコは、来年1月まで新選手を登録できなくなったため、ラカゼットはスペイン挑戦を断念せざるを得なくなったのだ。
 
 オラス会長は先日、A・マドリーのオファーが合計で6500万ユーロ(約83億4000万円)だったと明かした。つまり、獲得には最低でもこの金額が必要となる。英国メディアでは、すでにリヨンがアーセナルからのオファーを断ったとも報じられている。
 
 ガーディアン紙によると、ラカゼット獲得を熱望しているアーセナルは、5000万ユーロ(約64億2000万円)の評価額にボーナスを加えて交渉を取りまとめようとしているという。英紙『テレグラフ』は、リヨンとアーセナルの間には400万ユーロ(約5億1000万円)の開きがあると報じている。
 
 いずれにしても、アーセナルはラカゼット獲得のために、クラブレコードとなる移籍金を支払うことになる。これまでの記録は、2013年の夏にレアル・マドリーからドイツ代表MFのメスト・エジルを獲得したときの4240万ポンド(約62億8000万円)だ。
 
 その移籍金もさることながら、ラカゼットがチャンピオンズ・リーグ(CL)出場を希望している点も、この交渉において焦点となっている。ヴェンゲル監督が就任してから初めてCLに出場できないシーズンを迎えるアーセナルは、マネーゲームで今夏の人気銘柄を口説き落とせるだろうか?
 
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