【コンフェデ杯】チリがPK戦でポルトガルを下し決勝へ! C・ブラーボに神が宿った!!

2017年06月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

11メートルの戦いは3巡目であっけなく終了!

ぎりぎりまで動かず、キッカーにどちらへ飛ぶかを読ませなかったC・ブラーボ。見事な反応&セーブで母国を決勝へ導き、試合後は優勝したかのように喜ぶ仲間たちから胴上げされた。PK戦だけでなく、試合中も的確な飛び出しで幾度かピンチを防いだ。 (C) Getty Images

 6月28日(現地時間)、コンフェデレーションズカップ準決勝が行なわれ、チリがスコアレスで突入したPK戦を制し、ポルトガルを抑えて決勝戦進出を決めた。


 欧州大陸(EURO)と南米大陸(コパ・アメリカ)を制した両国の対峙ということで、今大会で最大の注目を集めた一戦、最初にチャンスを掴んだのは後者だった。
 
 6分、エースのA・サンチェスからスルーパスを受けて抜け出したバルガスがGKと1対1を迎えたが、これはGKルイ・パトリシオの好守に阻まれた。
 
 しかしポルトガルも負けておらず、直後に、こちらもエースのC・ロナウドが左サイドからグラウンダーのクロスをA・シウバに通す。そしてこれもまた、相手の守護神C・ブラーボにブロックされてゴールとはならない。
 
 互いにいきなり決定機を得た試合だったが、その後は欧州王者が主導権を握り、攻守で南米王者を苦しめた。
 
 後半は、54分にビダルのヘッド、その2分後にバルガスのCKからの鮮やかなバイシクルと、チリが立て続けに好機を作り、ビダルは62分にも強烈なロングシュート。一方、ポルトガルはC・ロナウドが58分に左サイドで得点機を得た他、85分にも惜しいヘディングシュートを放った。
 
 しかし、ゴールが生まれないまま、試合は延長戦へ。ここでは、92分にA・ゴメスがこぼれ球をフリーで叩いてポルトガルが最初の好機を得るも、欧州王者は疲労のためか守備のプレッシャーを緩め、チリが攻撃で主導権を握るようになる。
 
 そして、95分にA・サンチェスが惜しいヘディングシュートを外したチリは、延長後半終了間際にビッグチャンスを迎えた。
 
 左からのクロスをビダルが右足で強烈に叩くと、ボールはポストをヒット。はね返った先にはロドリゲスが待ち受けており、彼はフリーで詰めたが、これが今度はクロスバーに阻まれた……。直後にもA・サンチェスが決定的なシュートを放つも、これは相手DF陣にブロックされた。
 
 こうして、勝敗はPK戦に委ねられることに。チリ先攻で始まった11メートルの戦いで、ヒーローになったのはC・ブラーボだった。カレスマ、モウチーニョ、ナニのキックを全て、見事な反応でストップしたのだ。
 
 対して、チリはビダル、アランギス、A・サンチェスの3人全員がルイ・パトリシオの逆を衝いて成功させ、PK戦は3巡目であっけなく終了。コパ・アメリカでも決勝戦(対アルゼンチン)でPK戦を制したチリは、最大の敵を抑えてファイナリストの権利を手にした。
 
 彼らは、本日行なわれる準決勝のもう1試合、ドイツ対メキシコ戦の勝者と7月2日、サンクトペテルブルクで覇権を懸けて対戦することとなる。なおポルトガルは同日、モスクワでの3位決定戦に臨む。
 
【コンフェデ杯・準決勝】
ポルトガル 0(0PK3)0 チリ

PK戦:ポ(後)=カレスマ×、モウチーニョ×、ナニ× チ(先)=ビダル〇、アランギス〇、A・サンチェス〇
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