柴崎岳との交渉について、テネリフェSDが重大発言「慰留はかなり難しくなっている」

2017年06月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

態度を保留しているのは、柴崎を含めた主軸4選手。

 スペイン現地時間の6月27日午前11時、テネリフェのスポーツディレクター(SD)であるアルフォンソ・セラーノが記者会見を開き、来る2017-18シーズンに向けた陣容編成について、現状報告を行なった。
 
 日曜日まで昇格プレーオフを戦っていたため、来シーズンを1部と2部のどちらに属するかが定まっていなかった。結果的にテネリフェは決勝でヘタフェに敗れ、昇格は果たせず。次なる目標に向けて新プロジェクトを立ち上げるべく、まずは現スカッドにおいて「残留」と「退団」が決定している選手を発表したのだ。

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 残留の意思を確認できたのは、守護神のダニ・エルナンデス、ボランチのヴィトーロ&アイトール・サンス、若きDFリーダーのホルヘ・サエンス、主将のスソ・サンターナといった面々。退団が正式に決まったのは主にバックアッパーたちで、その多くが今月末で契約が切れる選手たちだった。
 
 ただ、肝心の主軸4選手については「保留」となった。去就が定まっていないのはアマト・エンディアイエ(アトレィティコ・マドリーからレンタル中)、チョコ・ロサーノ、タイロン、そして柴崎岳。いずれもチームの中軸として昇格争いを牽引したメインキャストたちだ。
 
 セラーノSDは4選手との交渉が難航している事実を認め、「彼らを慰留するのはとても難しくなっている。完全に納得させられるだけのなにかを、我々は持ち合わせていないんだ。1部のクラブからのオファーもあるだろうからね」と、うつむき加減に話した。
 
 ただ、交渉の余地がなくなったわけではなく、SDは「もちろん彼らに残ってもらうために最大限の努力をしつつ、同時に新戦力の選定作業も行なっていく」と力を込めた。地元メディアの『eldorsal』紙は、「昇格を逃したのだから致し方がないとはいえ、セラーノにとっては厳しい現実」と報じている。
 
 6月末でテネリフェとの契約が満了になる柴崎に対しては、スペイン1部のアラベスやセルタ、ベティス、マラガの4クラブが強い関心を寄せていると報じられた。だがいずれも噂の域を脱せず、現時点で正式オファーが届いたという情報は入ってきていない。
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